大震災の後で人生について語るということ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062171397

感想・レビュー・書評

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  • 我々が一番安心して暮らせると思って刷り込まれてきたこと、家を持つ、いい会社に定年まで勤める、ということを淡々と解説して一番リスクがあると説く。
    ブラックスワン、人的資産、などを平易な解説で論を重ねていく。

    投資の本っていろいろあるけど正解はないわけで自分がどう納得できるかというか相性だと思う。その意味でこの本は今まで読んだ投資の本の中では一番納得感あり。
    裏には著者の真摯な主張がありそれがエネルギーを発しているからかも知れない。読んで元気が出たのがその証拠。

  • p35 不動産神話

  • 日本にはこうしたハイリスクな人生のポートフォリオを持つ人たちがものすごくたくさんいる
    自由とは選択肢の数のこと

  • そんなにこの人の主義主張知ってるわけじゃないけれど、たぶん総まとめ的な位置付け。論理展開がところどころ雑だと感じる部分はあったが、まあ正論と言えば正論。

  • 一日で読了。とても読みやすく、わかりやすい内容だった。国家に依存した生活スタイルを改め、個々人が何者になるのか。それを考えなくてはならない時代がきているとせつに感じた。大震災以前から存在していた日本国家のリスクが、不幸にも3.11を通して顕在化されてしまった世の中でいかに生きていくべきか、人生設計をしていくか、その課題を改めて突きつけられたような気がする。また「バザール」と「伽藍」という例えは新鮮でおもしろかった

  • この著者の本をたくさん読んでたので特に新しい示唆は無かった。いい事は書いてあるが。

  • マイホーム、終身雇用、年金、などなど。ブラックスワンはいつやってくるかわからない。自由とは選択肢の数だそうだ。「何らかの予期せぬ不幸に見舞われた時、選択肢のない人ほど苦境に陥ることになる」という文章にとっても共感。。
    リスクは分散して!とはよく言われるけど、でもそれでもつい放置してしまうんだけど。「予期せぬ不幸」「予期できる不幸」に向けて対策はしておくべき。その時が来て後悔しても遅い。

  • 副題は「斜陽の国の明るい人生設計」。
    橘玲の本は、時々読んで自分の人生設計の参考にしている。今回は大震災後の混乱後、これからの日本がどうなっていくかを予測して、これまでの考え方を改めるべき点を考察している。今まで日本人には「不動産神話」「会社神話」「円神話」「国家神話」の四つの根強い考え方があって、それをベースに生活を構築している人が多い。しかし、今後はその考え方を改め、制度に依存することなく、自分が主体的に生きることが必要と説く。
    著者の考察と対応方法について、いろいろアイデアが示されていて参考になる。
    しかし、高齢になっていて四つの神話にどっぷり漬かった人が著者の主張を実践するのは難しいと思う。住宅ローンを長く払い続けている人が、今更賃貸にと言われても納得できないだろうし、外貨を持つことの不安も大きいだろう。日本株で資産運用を行っている人が、これから世界の株に投資するのも不安かもしれない。また、何も資産を持たない若者には、その機会さえ無いかもしれない。でも著者の主張は、将来に向けて参考になるので、自分の現状と照らし併せて実践してみることが大事だと思う。

  • 私の人生のバイブルです。

  • ブラックスワンが現れてもなお、伽藍ではなくバザールで生きる希望を謳う。前作「残酷な〜」とは好対照ないい意味で橘玲らしくない語り口に驚いた。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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