猫弁【完全版】 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174954

感想・レビュー・書評

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  • とってもよく練られた話。無駄がなく、まさにパズルのピースがハマっていく感じ。
    キャラクターもいい。皆愛らしくてほっこり。

  • 期待していたより猫の登場は少なかったです。それでも、とても幸せな読後感でした。百瀬さんのキャラクターが良かったです。

  • 特徴的なキャラ、分かりやすい伏線そして想像通りの収束...水戸黄門的な安心感と読みやすさで、読み心地が良いのです。

    「あずかりやさん」に続いての著者作品。この方はきっとかなりの「楽しみたがりやさん」じゃなかろーか。

  • 最初の方は正直ちょっと苦手かも・・と。
    淡々としている感じでどうも物語に入り込みにくいなぁと。
    読み進めていると、予想通りではあるけどパチパチっとパズルのピースがはまっていってすっきり!
    そんなに都合よく登場人物が繋がっていくのかって展開だったけど最後は全部丸くおさまって何だかちょっと続きも読みたい感覚に^^
    と、いうことで続けて2巻も借りてきました♪
    お人よし弁護士の百瀬さんの今後の展開、楽しみにしています♪

  • 冴えない見た目、でも弁護士。

    ギャップ萌えなのかな?(笑)

    続編も気になる!

    2018.2.22 読了

  • たぶん、ブクログで見かけて借りてみた本。
    てっきりお弁当の話かと思ってたら、ぜんっぜん違うかった(笑)。
    それ以外にはまったく先入観を持たずにページを開いたのだけど、そもそもが「ドラマ原作大賞」の受賞作やったようで、ちょっとテンションダウン・・・(笑)。

    前述のとおり、ドラマや映画などの映像で見せて面白いものと、小説で見せて面白いものは違うと思うねんね・・・。
    この本は、ドラマで見るほうが面白いってことかな・・・。

    と、かなりテンションダウンで読み始めたのよ。
    ほしたら、それこそ先入観かもしれへんけど、文章がすごいト書きみたい・・・。
    〇〇する、△△している、◇◇する、の、羅列で、簡潔に意味は伝わるんやけど、なんちゅうかこう、小説としての言葉遊びというか、
    「ああ、こういう表現きれいやなあ」
    っていうような情緒(もうすごいエラそうでほんますいません)が、全然ないなあ、と、思ってました。

    しかも、描写がちょっと下品・・・。
    細かく書いているのだけど、「そういうところは細かく書かなくてもいいのに」ちゅうような箇所もあって、
    「ああこりゃ好み外かな」
    と、思って、数ページで閉じようかと思った・・・のよ・・・。

    のに・・・。

    妙に、文章がスルスル入ってくるねんな。ようは、読みやすい。
    もしかしてそれは上記のように文章そのものを簡潔に書くから、ついつい目で追いやすいねんね。
    目で追ううちに物語に引き込まれていって、結局イッキ読みよ・・・。

    面白かった。
    面白かったです! 続編も、読みます!!

    文章云々とかほんまエラそうにいうてるけど、それ以前に内容がすごいよかった。
    パズルのピースを順番に出していって、百瀬でなくても(失礼)
    「あ、このピースとこのピースがはまるんやな」
    って読んでてすぐにわかるのに、それをどうやってはめるのかが知りたくてついつい読み進めてしまう。

    ほんで、ひとつずつピタリピタリとピースがはまっていくねん。読んでてこの爽快感、すごいわ。
    最終的にはすごいハッピーエンドやし、読了後スッキリする。
    やっぱりこういうふうに、スッキリできるのがいいよ! ああ、面白かったなって思えるもの。

    著者がいうように、登場人物ひとりひとりに気持ちをこめてはったと思う。
    ああー、読んでてほんわりとするのはそこがあるからかもな。

    また、〇〇する、△△している、◇◇する、の、羅列なんやけど、
    「よくこういう表現をしはるな!」
    と、膝を打ちたくなるような表現もあるねん。

    それがどこでどうっていうのは説明できひんけど、丁寧な描写が心理面で来たら
    「深いところを表現しはるな」
    って思うし、ちょっと下品なネタやったら
    「それはそこまで詳しく書かなくてもいいのに」
    って思う。

    どちらにしろ、文章から受ける情報量がすごい多いのかもね! それでないと、これだけのボリュームで、これだけ簡潔な文章を書いて、これだけの伏線と回収はできひん気がする。
    このへんは詳しくは書かないのね、って思ってるところもちゃんと回収してたしなあ。
    すごい。


    そんなこんなで、構成や展開も見事やったけれど、内容も「ハッ」とするようなことも多かった。
    猫はもちろん、靴な!
    靴も大事やなあ。
    確かに、私の年代になると靴とかばんと時計はちゃんとしとかなって言われるもんね・・・(残念ながらしてへんけど)。
    いい靴を買わねばならんなとしみじみ思った。

    確かに「地に足をつける」っていうもんね。その、つける足がしっくりきてなかったらつけようもないわ。

    ほんで、上を向いたら前頭葉に隙間ができてっていうのも、面白いなと思った。
    ちょうど涙も止まってエエやん、と、思いつつ読んでたけど、そこらへんもバシッと言い切ってたね。

    地位や金に野心がない人は弱みがないから強敵というのも、唸ったわー。
    でも、野心があるから向上できることもあるんやし、それぞれやな。

    「何を考えてるか分からない人間は、何も考えていない人間」
    ちゅうのは、覚えておこうと思った。
    要するに、何を考えてるか分からない人間に振り回されるほど無駄ってことね!

    (2017.04.04)

  • ドタバタコメディと言っても過言ではない。ラストがなんだかんだ言っていいなあと思う。

  • 猫弁先生が結婚相手見つけた時に泣いてしまった。まさかここで繋がるとは思ってなかった。かなり不意をつかれた。シリーズで読まなきゃ!

  • 再読。
    さえないが心優しい弁護士「猫弁」が周りの問題を解決する。
    みんなが幸せになる最高の展開。
    天才なのに悲しんだり,不安になったり,怒ったり泣いたりする猫弁の人柄もよし。

  • 久しぶりにちょっとうるっとする本に出会った。
    百瀬の受ける案件や間に挟み込まれる他の人のストーリーの一つ一つが繋がっていく様が見事で、百瀬と一緒にパズルがパチパチハマっていく感覚を味わえた。
    亜子が百瀬にしたちょっとどうかと思うこと以外は本当に良かった。
    最後のひまわりの話が心に沁みた。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大山淳子の作品

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