やりたいことは二度寝だけ

著者 :
  • 講談社
3.40
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本棚登録 : 1001
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177054

感想・レビュー・書評

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  • いい意味で評価⭐︎3。
    疲れていて、何もしたく無いけれど何か読みたいな〜という時にタイトルが心に刺さり手に取りました。
    気軽に読めるエッセイ集。
    妖精の話とか、好きだなぁ。
    私の周りには邪悪な奴ばっかりだけど。
    ゴブリンなんかな?

  • あとがきにもあるように、どうでもいい話を淡々と綴ったエッセイ。検索結果、文房具、サッカー、ドラクエなどの話にまぎれ、はっとするようなことも書かれている。

    自分の小説については、夢のない作風、登場人物はたいていそんなに運は良くない、としている。

  • タイトルが秀逸すぎる。子供にタイトルを読み上げられ、は!?という顔をされた。いやいやいや、二度寝最高じゃん、毎日やりたい、毎日二度寝できる人生を送りたい。名久井直子さんの装丁もあいまって、気が抜ける感じがすごくよい。

    読みながら、ヨウムを検索して画像を次々と眺めたし、ブッフォンはこのときの奥様と別れたはずと経歴検索し、アズーリたちのゴシップをたくさん知った(彼らのゴシップを読むと長友がアモーレとか言うようになってもしょうがないと思う)。まんまと津村ワールドに引きずられている。
    ソファーや布団やこたつでゴロゴロしながらダラダラと読むべき本。

  • 本当にどうでもいい本だった。30台前半の女性ライターによるエッセイ。
    おもろーが2割、つまらんが8割という感じ。ドラクエの話と、目を閉じていると見えてくる何かの話が印象に残った。

  • 共感してやまない本書のタイトル、刊行当初から気になって仕方なかったのですが、今になってようやく読んでみたのでした。

    ノートに注がれる情熱に目をみはりました。
    すてきなノートを見かけるとつい買ってしまうけれど、もったいなくて使えないのは私も同じ。
    でも、普段使いのメモ用に、職場で出た裏紙を使って、ノートを自作しているというのにびっくり。
    しかも、版型、枚数、罫線の有無や切り離せるミシン目まで、細部までこだわった条件付きなのです。
    このこだわりノートにメモされた、日常の中のふとした場面や言葉が、津村作品の魅力になっているのですね。

    あと「出血大サービス」という言葉に関する短い考察に、笑いながらも大いに共感しました。
    字面のインパクトのせいで、目に入るたびにぎょっとしちゃうんだもの。
    「有無を言わせない切迫と勢い」、「目を背けられないアナーキーさ」、わかるわかる。

  • 面白いのだけど、最後まで読み通せず何回かに分けて読む。なんだろう体調?淡々とした事柄についての内容?
    皆の感想を読んで枕言葉のように「芥川賞作家」とあってそうかぁ津村さんって芥川賞作家だったのねといまさらながらに思う。初期の頃の作品をあまり読んでないからであろうか。

  • 分相応な幸福を、一人で維持していくために
    外圧に逆らうために働く。
    29歳が転職のリミット。
    八年くらい前から特に変わってないんだな。

  • 津村記久子さん「やりたいことは二度寝だけ」(2012.6)、タイトルに魅かれて読みましたw。エアコンのある現代に生きる貧しい自分とエアコンのない時代の貴族や豪商では、どちらが快適に過ごしているか?!、会社のトイレの便座に座ってうつらうつら考えていらっしゃるそうです(^-^) 二度寝の話を期待して読み進めましたが・・・。あとがきに、「二度寝について読みたかったのに」という方がいらっしゃたらすみません。とありました。できる方です(^-^)

  • なんでなん? あんなに小説はおもしろいし、対談で話してるのもおもしろいのに。エッセイはそんなにおもしろくない。言ってることに賛成もしたりするけど、おもしろくないの。

  •  津村さんご自身が後書きでおっしゃるように、このエッセイの大部分はどうでもいいことかもしれない。でもそのどうでもいい話が何より好きな私にはぴったりで、本当に楽しかった。日常の小さなこと些細なことからあれこれと思考を巡らせていく津村さんが面白くてとても好きになった。

著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

「2023年 『うどん陣営の受難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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