雪猫

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181037

感想・レビュー・書評

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  • 大山淳子って猫好き?←短絡思考でスミマセン

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    「これは白い猫の物語です。
    少女に恋をしてしまった白い猫の物語です。
    つくりばなし?
    ええ、そう考えるのは当然です。 」

  • 「雪猫」大山淳子◆少女に命を救われた時、猫は生まれたと思った—。不思議な力をもつ猫タマオと飼い主理々子の切ない物語。最後のシーンが吸い込まれそうに綺麗です。ただ、個人的に猫は人間に対してつれないくらいで丁度良いと思っているので、タマオが飼い主を女神とか宇宙とか言うのにはちょっと…

  • ええ〜って感じの終わり方でした。
    ひきこもり屋のその後も…そりゃ無いわぁ〜。

  • 小さい頃、ゴミ袋の中から救ってくれた女の子。

    その子に拾われて日常を過ごす猫のお話し。


    ある日、猫から人間になる能力を手に入れた。
    偶然なことに、拾ってくれた女の子を救うことができた。

    先輩猫のイブ曰く、猫には色んな能力をもつものがいるらしい…

    力を使いすぎると寿命を縮めたりするそうで、あまり人間にならない方がいいとのこと。だが、女の子は何度か危険な目にあって…



    猫も一生懸命日常を過ごしていると感じるお話。
    別作品のテヌーも登場します。

    2匹の猫のやりきれない切なさがふんだんにもりこまれています。

  • 「動物が書き手」っていう本は結構好きなんですが
    これは自分には合いませんでした。

    なんか『八潮と三雲』っぽい。

  • 生命を救ってくれた女の子を女神とあがめ、彼女のために生きると決心した、雪のように真っ白なオスの子猫をめぐるファンタジー。

    ニーチェの言葉、「事実は存在しない。存在するのは解釈だけである。」を、座右の銘として暮らすのは柳沢家の白猫「タマオ」。拾い主の小学2年生リリコがせっかく「シロ」と名付けたのに、一家の権力者・おばあちゃんによってあっさりと間抜けな名前にされてしまった顛末が面白い。

    それから10年、いつしか人の言葉を解し、リリコのために日々を過ごす「タマオ」も10歳。ある日突然、リリコに迫った危機を救おうとしたところで若い男に変身してしまうところから新しい人生いや猫生が始まる、、、信じようと信じまいと、タマオはこの世に存在したのだろう。夜になると絶世の美女に変身する先輩メス猫のイヴや町一番の長老である楠のじいさんなど、多彩な登場人物が魅力的。リリコの生みの母親をめぐるストーリーに絡んで、必死で頑張るタマオの一途さに涙がでそう。

    夏目漱石に例を取るまでもなく、猫が活躍する物語というものは、メランコリックな病にかかった人間が猫の語ることが分かるようになって書いただけと言う珍説が愉快。そういうことならさしずめ、このファンタジーも著者が病気になって書けた物ということになるのだが、、、

  • メルヘンでファンタジーなお話でした。書き下ろしの割にはまとまりのない、美しくない終わりかたでした。内容はゲロ甘くて私には共感できるのもではなく、YA小説のような印象です。でも発想は面白いし文章は読みやすいのでハマる人が読めばハマるかも?しかし主人公の口調がたびたび変になるのは気になる♪

  • 猫が人間になると言うユニークな発想で、飼い主である人間に恋心を抱く。猫目線として猫らしさも満載でありつつ、人間になった時の苦労、不自由さが面白く、そしてちょっと切ない意表を突いたラブストーリでした。
    読みかけでずっとほったらかし状態になっていましたが、思い出して最後まで読み終えて良かったです!

  • 猫くんが少女に恋をした話。

    猫なのにまっすぐ。
    けなげ。
    一途。

  • 〈内容〉タマオは少女に命を救われた。高校生になった少女は、ある日何者かに追われていた。タマオは塀の上を走り、あやしい男に飛びかかる!すると―。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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