2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」

著者 :
制作 : 米国国家情報会議 
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183765

感想・レビュー・書評

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  • 前半の、人口に関する予想の部分が解像度が高くて良かったです。
    中盤〜後半は解像度が低くなっていってしまっている印象でした。
    短く纏まっていてとても読みやすかったです。

    本書内の予測
    ・極度の貧困が減り、世界人口の半数が中間所得層になる。
    ・先進国の多くは人口構成が成熟し、経済成長率が低くなる。医療費や年金に多額の資金が必要になる。
    ・覇権国家が1〜2個だった今までの時代と異なり、今後は複数国家が同程度の影響力をもつようになる。それに合わせて新たな協力・話し合いのためのモデルを探っていくことが必要。
    ・SNSなどの影響で、中小コミュニティや個人などが発言権を高める。国家間だけではなく利害関係者が増え、交渉がより複雑で難しくなる。
    ・うまく世界が協調できれば経済成長も達成できるが、協調に失敗すれば経済成長率が低くなり貧困を減らせる速度も遅くなり、紛争が増える可能性がある。
    ・テクノロジーの進歩は効率性も高めるが、テロの脅威も増している。

  • 大袈裟なタイトルだが、人口の予測に基づく17年後の分析。インドの人口が中国を抜くらしい。アメリカの覇権は弱まるものの、まだまだ世界をリードする国であることには変わらない。今後ヨーロッパは弱まり、ブラジル、インドネシア、エジプト、パキスタンあたりが伸びてくるようだ。

  • 米国国家情報会議によるレポート。
    最良、最悪シナリオまであるが、どれも発生確率が低いとは一概には言えない内容。先進国と新興国と呼んでいる現状のパワーバランスとは変わった世界が待ち受ける可能性は高い。それが世界安定化が進んでいるともいえないのが辛いが。

  • 1

  • 米国の情報機関が予測する世界のトレンド。
    大統領にもレポーティングされている内容だと。
    そんなものが1000円で売られているというのも不思議な感じですが。

    2030年といえば17年後、自分は還暦間近になっていて、うちのコドモらが社会に出ている頃。
    そう考えると、遠いような近いような。

    4つのメガトレンド(構造変化)と6つのゲーム・チェンジャー(流れを変える要素)が掲げられています。

    【メガトレンド】
     1.個人の力の拡大
     2.権力の拡散
     3.人口構成の変化
     4.食料・水・エネルギー問題の連鎖

    【ゲーム・チェンジャー】
     1.危機を頻発する世界経済
     2.変化に乗り遅れる「国家の統治力」
     3.高まる「大国」衝突の可能性
     4.広がる地域紛争
     5.最新技術の影響力
     6.変わる米国の役割

    こうして並べてみても、あんまり明るい未来というイメージではないですね。
    終末的な世界大戦争になるような恐れは無さそうだけど。

    特に、欧米や日本のような成熟国家は、相対的なプレゼンスの低下や高齢化、財政悪化など混沌とした状況を否応なく迎えることになりそうで。
    まあ、そんなトレンドは現時点でもすでに始まっている感はあるけど。

    個人的に最も気になるのはメガトレンドの4番目「食料・水・エネルギー問題の連鎖」です。
    先の泥沼の戦争に日本が足を踏み入れていったのも、資源争奪に対する脅迫観念が背景にあったわけで。
    危険な香りがします。
    が、一方で、こうした問題は技術的なイノベーションによってガラッと状況が一変する可能性もある。
    日本の国家戦略としては、資源に関わるイノベーションにフォーカスしていくのが正解だと思うんだけどな…

  • メガトレンド
    1.個人の力の拡大
    2.権力の拡散
    3.人口構成の変化
    4.食料・水・エネルギー問題の連鎖

    ゴールドマンサックスが呼ぶ今後成長が期待できる国家11はバングラデシュ、エジプト、インドネシア、イラン、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、韓国、トルコ、ベトナム。
    2030年までに一国で国際社会をリードするような覇権国は消滅する。
    国家ではない団体やネットワークが国際社会で発言力を増す。

    国際社会の傾向。
    1.危機を頻発する世界経済
    2.変化に乗り遅れる国家の統治力
    3.高まる大国の衝突可能性
    4.広がる地域紛争
    5.最新技術の影響力
    6.変わる米国の役割

    飢饉、津波などの災害の影響も考えなければならない。

    大きな視点で物事を見るきっかけになった。今後もここで見た視座を失わないようにする。

  • <目次>
    第1章 メガトレンド 「2030年の世界」を決める4つの構造変化
    メガトレンド1 個人の力の増大
    メガトレンド2 権力の拡散
    メガトレンド3 人口構成の変化
    メガトレンド4 食料・水・エネルギー問題の連鎖
    第2章 ゲーム・チェンジャー 世界の流れを変える6つの要素
    ゲーム・チェンジャー1 危機を頻発する国際経済
    ゲーム・チェンジャー2 変化に乗り遅れる統治力
    ゲーム・チェンジャー3 高まる「大国」衝突の可能性
    ゲーム・チェンジャー4 広がる地域紛争
    ゲーム・チェンジャー5 最新技術の影響力
    ゲーム・チェンジャー6 変わる米国の役割
    第3章 オルターナティブ・ワールド
    「2030年」4つの異なるシナリオ
    シナリオ1 「欧米没落」型
    シナリオ2 「米中協調」型
    シナリオ3 「格差支配」型
    シナリオ4 「非政府主導」型


    2017.09.15 読書開始
    2017.10.08 読了

  • 【要約】


    【ノート】

  • "2030年ごろの世界がどうなっているかを予測している。
    この本に記載していることが、本当に実現のものとなるかどうかはわからない。
    でも、ここに記載されている予測から、我が身に置き換えてどんな行動をするのか?しないのか?
    漠然と斜め読みした私は論外ですが、仕事や生活設計に活かせる人がこれからの社会を動かしていく人なのだろう。
    斜め読みでも、同様の書籍を3冊斜め読みしたら、それなりに頭に残るものが出てくるはず。
    そんな読書をたくらんで、今回は深追いしないでおく。"

  • 中国の台頭と高齢化、インドの台頭を意識した今後の対応を考える視点を持っている。
    中国の若者は減少しており、それは大学出願者の減少に現れている。
    水資源、食料不足になる。

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著者プロフィール

翻訳家、ジャーナリスト。
訳書に『ハーバード実践講座 内面から勝つ交渉術』『2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」』『Steve Jobs Special ジョブズと11人の証言』(ともに講談社)がある。

「2015年 『繊細な女性のための 大胆な働き方 男社会でのびやかに成功する10のヒント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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