ドキュメント パナソニック人事抗争史

著者 :
  • 講談社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194709

感想・レビュー・書評

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  • あー、ビックリ!
    大事な人事が、つまらないことで決まってるんだと、
    パナソニックのような大きな組織でも、保身と、自身の都合と、意地とで人事が決まっていくなんて!
    しかも、今から思えば、回復のチャンスはいっぱいあったのに!
    日本経済、関西経済の為にも、失ったものの大きさに
    愕然!

  • 大崎Lib

  • 何度か読み返したい。かなり一方的な内容ではあるが、パナソニックが一時、調子が悪くなった歴史的経緯は辻褄が合っているように思えた。だとしたらトップ人事が与える会社への影響は非常に大きいということを感じた。

  • 必読。どこでも起こりうる事なのだとしたら、恐ろしい。

  • 恐ろしく社内政治というか、人間関係にフォーカスして書かれた本

    松下、パナソニックの初代から最新8代目までの経営陣を、主に人事抗争とそれに伴う経営混乱が書かれている。
    具体的な会議内容とか人事判断が書かれているので、非常に理解しやすいし読みやすい。

    基本的には、「好き嫌いや面子で人事を判断したから、経営が混乱した」という事が書かれていて、分からなくはないんだけど、それ以外の要素が全くないので、本当にそうなのかどうかがよくわからない、というのが読後感でした。
    色々な人の話しをまとめている事は間違いないと思うのですが、さすがにそれだけではないよね、と思ってしまう部分もあります。
    ターゲットは、ある程度大きな組織に所属している50代以上の人でしょうか。

  • よく組織の中では「誰かの為」に頑張る頑張り屋さんがいる。その頑張る対象である誰かが組織の中にいる誰かであり、外の世界の誰かの為ではない場合、つまりは顧客や社会の為に頑張ることのできない人が多い組織にはおおよそ存在価値はない。パナソニックがそのひとつの例だったのかもしれない。

  • 飲み会の会話で紹介されて、帰りの電車の中で酔っ払ったまま注文したのが悪いんだけども、まあ、あんまり後口が良い話でなく、幸之助さんや山下さんの頃から説き起こされ、谷井さんと正治さん、森下さんの確執を中心に書かれても、今更どうよという感じが拭えず。
    古くはコンピューターで出遅れ、ナショナルリースや冷蔵庫・FFの品質問題で躓き、MCAであれだけ大きな経営判断ミスをし、プラズマでの失敗に加えて、本書曰く『この厳しい時代に対応できるトップと言いがたい』社長が3人続いても、それでも先期7兆7,500億円を売り上げ、純利益1,750億円を叩きだすなど、パナソニックという会社は、ある意味、凄い会社ではあるわな。
    ニセではあるが人事課長としては“事業に負けているのは人事で負けているからだ”との思いを持って仕事すべきとかねてから自戒しているけれど、現状を見ると、まあ、人事は仕事ができていないということでしょうね。
    沿線の書店には大量に積んであって、こんな本買うの、パナソニックの社員だけだと思うけど、それでも結構いい商売になるってところが、また憎たらしくて阿呆らしい。

  • 「週刊誌に掲載されているありふれたサラリーマンの内輪もめバナシ。読むほどの価値はない・・・」と見過ごすはずが、なぜか手に取った。1日で完読。身につまされたのは身の回りにあふれる同じような人種たち。20世紀後半世界を牽引していた日本を代表する電機メーカーを没落させた原因がそれだったのか、と日本人として嘆かわしい。
    それんにしても実名で登場するオッチャン達、まだ存命の人も多いけど、著者は訴えられたりはしないんだろうか、とは余計な心配でしょうか。

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著者プロフィール

1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。2004年、『年金大崩壊』『年金の悲劇』(ともに講談社)により講談社ノンフィクション賞を受賞。同年「文藝春秋」に掲載した「伏魔殿 社会保険庁を解体せよ」で文藝春秋読者賞を受賞。2020年『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』(講談社)によって日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。
他の著書に、『われ万死に値す ドキュメント竹下登』『血族の王 松下幸之助とナショナルの世紀』(ともに新潮社)、『新聞が面白くない理由』『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(ともに講談社)などがある。

「2021年 『キツネ目 グリコ森永事件全真相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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