すべてがFになる (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062639248

感想・レビュー・書評

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  • とても面白い。

  • 手に取った時は分厚いなぁと思ったけど、
    気づいたらめっちゃ読んでて、
    すごい早く読み終わってしまった。
    (やんなきゃいけないことあったはずだけど)

    今まで読んできたどの本のキャラクターとも違う人たち。
    なんというか、本気の理系、の人が書いてるって感じがした。
    論理的とかそういう表面的なことではなくて、
    潔さというかシャープさというか、そういうところが。
    例えば萌絵には論理を踏み外した瞬発さみたいなものもあるけど、
    それもなんというか潔く軽やか。
    そう、軽やか。
    全体的にベトってしてなくて軽やか。

    動機とかなんでにフォーカス当てられがちなミステリーがほとんどの中でも、
    この作品はそこがほとんど重要視されない。
    なのに、論理で導き出された結論には、
    なぜか自分は感情を揺り動かされてしまう。
    不思議な読書体験。

    他のシリーズも読みたいけど、
    やらなきゃいけないことすっぽかしそうで怖い。

  • 少し前にドラマ化やアニメ化されている有名作ということで読んでみようと思いました。

    犀川と西之園萌絵のコンビが話の主人公であるS&Mシリーズの第1作品。天才プログラマーの真賀田四季をめぐる殺人ミステリー小説です。

    1990年代に出版され、プログラミングという科学的な話がされているのにもかかわらず、古さを感じず読みやすい本でした。SF小説であるので、トリックは少し現実離れしていましたが、森さんの独特な哲学的な描写は面白く、続編を読みたいと思いました。



  • 再読。

    13年前にこのシリーズを読んでいるが、なんとなく、再読がしたくなり、一気に10冊を借りてきた。

    13年の年月の中で、自分の知識、経験が積み重ねられていたおかげで、13年前にはピンとこなかった部分も、確実に理解ができるようになっていた。
    真賀田四季さん、犀川先生、萌絵ちゃんの会話も、以前はピンとこない部分が含まれていたが、今回はすんなり理解ができた。
    13年の年月のなせる技。

    四季の殺害が判明するシーンは、怖くて怖くて仕方のないものだったが、今回は、あっさりと読めた。
    しかし、前回よりもリアルに想像ができていたのは確か。
    慣れだろうか。

    残り9冊が楽しみだ。

    「自分の人生を他人に干渉してもらいたい、それが、愛されたい、という言葉の意味ではありませんか?」真賀田四季

  • 森博嗣の代表作『すべてがFになる』。
     
    工学博士の森博嗣らしい
    理系寄りの作品。
     
    ただ、タイトルにもなっている『F』である
    必要性がいまいち薄弱なのが残念。
     
    このネタを使ってみたかっただけ、
    という感じになってしまっていて
    やや強引すぎるかな、という感じがしました。
     
    なので、極めて☆3つに近い
    ☆4つの評価ということで。
     
    理系の人には物足りない内容。
     
    文系の人の方が楽しめるかも?

  • 孤島の研究所で発生した殺人事件。被害者は14歳から隔離されて生活を送ってきた天才博士。
    なかなか、驚きの展開。ハンニバル・レクターが浮かんできました。
    密室トリックは面白い。殺人動機等はよく理解出来なかった。
    全十作のシリーズ、サイドストーリー四作あるようだが、そちらを読むと、色々わかるらしい。
    そこまでは手を出さないかな。

  • 初版当初はまだvrやらネットワーク構築が一般的じゃなかった(と思ってます.違ったらすみません)時代.現代でもちょっと近未来的な話だから全然違和感なく読めちゃいました.
    こんなミステリーわかるわけない笑
    にしても未だに犯人が殺す論理がしっくりこない

  • 理由がわからないけど、良いのかこれで?

  • 犀川先生の思慮深さが素晴らしい。話をもっと聞いてみたい。
    研究所の暮らしは確かに合理的だ。自らが確立されていて目的が定まっている人なら問題なく、というか夢のような住居であり職場環境だろうな。
    レッドマジックに関して、あとから何か加えられた形跡はないの一点張りで、初めからそういう設計になっていたのではと思う人がなかなか出てこなくて不自然だった。賢い人たちばかりなのに。読むほうもヒントを貰いすぎてしまったのかな。
    ただ、子供を産んでいたことまでは考えが及ばなかった。
    物語のはじめは何の会話がなされているのか、わけが分からなかったが、それが四季という人なのかと思うと同時に、限りなくそれに近い考え方をしている犀川先生のことがよく分からなくなってきた。常人には到達できない次元の感覚を持っている。

  • 想像出来ないでしょうこんなトリック!と犯人を暴かれてから心の中で叫びました。(笑)研究所の人々のコミカルさや、所々胸にくるセリフに(例えば、後半の生きていることがバグ…など)もっていかれました。面白い!

    ただ、理系ではなく、プログラミングなどに関しても疎いので、16進数での謎解きや、冒頭での真賀田四季博士と萌絵の会話がとても難解だった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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