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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
戦時中のリアルな心境がわかった。
Ηの成長期独特の「いらいら」が伝わってきてとても興味深い。
自殺しかけるところなんかはなんかわかる気がする。
東条英機や天皇に対する考えも面白い。
どおってことない場面だけど上下2巻読んで、当時の世の中に負けず劣らず十代らしいやや不安定な気持ちの中、学校は卒業もおぼつかなく、画家になりたいと小磯良平画伯を誰の紹介もなく訪ね、出入りを許され絵の修行への道が開けてきた場面が一番良かった。積極性と希望! それにしても、最後の解説等を読んでいたらこの本に対する気持ちは皆よく似ているんだな。 あまりに苦しい時代を経験するともう思い出したくもない... 続きを読む »
自伝的小説。子どもの視点からの戦前戦中戦後の神戸が描かれている。昭和13年の神戸の大洪水、二宮金次郎の銅像の供出、仮名遣いや左から右への横書きに変わったのは戦後ではなく戦中でだったこと、黒く塗られた校舎、中学生の生活、空襲、焼夷弾、新聞報道、戦後の人々…。
読んでよかったと思える本だった。
うーん、名作ですね。
英国でのあわただしい仕事と慣れない生活のなかでも、グイグイと読み進めました。
解説の中で、井上ひさしさんが、太平洋戦争当時の男子の平均寿命は25才だった、と書かれれいました。はたしてそれって本当なのでしょうか。
機会があれば少し調べてみようかと思っています。
(昨日の R氏コミュ はにぎやかだったなぁ・・・)
太平洋戦争をその時代の少年河童さんが、本当に等身大な目線で戦時中を描いた小説。今までに見た聞いたドラマ映画教科書よりも自然に受け取れた気がする。その時代を生きていない僕だから、本当にぢ“気がする”だけだけど。
何よりもそんな時代の中、ただ自分の中の想い考えに素直で、ほんとにやりたいことへの真っ直ぐな生き方に魅せられた。本当に考えさせられる。
妹尾河童さんならではの俯瞰的な目線で描かれた、誰にでも奨めたい名本。
激動の昭和時代をいち少年が鋭く描き出す、『少年H』。中国との戦争から日独伊三国同盟、米英への宣戦、そして終戦・戦後処理初期までを追う。 妹尾河童氏初の小説であり、かなり分厚いことに尻込みしそうになったが中身は全く逆で、「総ルビに近いほど」のルビがふってある文字の大きなショート・ストーリー形式の作品であった。ひとつひとつのエピソードに対し小題がついていて、区切りがつけやすい。これは少年少女に... 続きを読む »
戦争が終わったと同時に、世の中ががらっと変わってしまうことになかなか柔軟に対応できないH。ピュアだったんだろうな。
戦況が刻一刻と変化していく中、少年Hの生活もどんどん変わっていく。戦争児童文学とこの本の違いは、おそらく自分が感じたことをそのまま書いているところにあるのだろう。こんなに赤裸々に書けるのもこの時代になったからのことなのであろうが、、、
いつも職場で出会う人々は著者とさほど年齢がかわらない。地域によって差こそあれ、このような経験をしてきたことを普段聞く機会はない。多くの人は戦争や被災などの苦しい経験をかなぐり捨て、もう思い出したくもない事として受け止めているのだろう。よく知る土地でこのようなことがおこっていたのかと思うと何とも言えない気持ちになった。数十年前のこと。まだその時代を知る人がいるにもかかわらず、忘れ去られようとしているかのようにも思える時代のことを知ることができた上下巻。
戦争の悲しさ、虚しさとともに、そんな中でも楽しく生きる人、疑って生きる人、戦争という歴史の中にも人々は暮らしていたのだ。下編
文化的センスがある人は、論理的思考をしているのだな、とHの思考に新鮮味を感じた。
情報操作され、多くの人が極限に近く、自分の意思で物事を判断することが難しかったころも、Hは自分で考え、判断した。
下巻は特に、家族の関係がよく描かれていたように思う。
空襲から母と逃げ惑う場面で、父のミシンを家事から守ろうとする気持ちに涙が出た。
自殺する直前までいったはかない心理状態、母や父への反発、ちょっとしたことへのいら立ちも、思春期を経験した者はたいてい共感できると思う。
つらい夜間訓練、学校での一人暮らしは、なんでも受け止めてくれる存在や、愉快な仲間がいたから、乗り越えられたのだろう。
同じことは繰り返したくない。
少年Hの中学生から卒業した後の話。
戦争はますますひどくなり、Hの住む街も焼け野原になる。
やがて終戦を迎え、急に民主主義を唱える先生や周りの大人たちと思春期にさしかかったHの葛藤。
私も戦争を知らない世代だけれど、戦争を知らない世代に読ませたい作品。
作者が高等中学に入学した頃、戦争は激しさを増し、学業よりも工場や農作業に明け暮れる陽が増え、ついに空襲に合う。
下巻は戦争が激しくなり、少年Hも中学生になり、小学生だった私にはすこし難しかったけど、ルビはあるし、頑張って読んでました。
こちらは、中学校時代から卒業後までの話です。ちょうど戦争の激化と終戦までが重なっていきますが、H自身も、本当に戦争に勝てるのか?と疑問を持ちながらも大ぴらにそれを言えない、個人がどう思おうと時代の潮流に流されざるを得なかった、それがあの戦争だったのかと思いました。だからといって、仕方なかったんだよ…というのは許されないとおもいますが。そして、戦争が終わったからといって、一気に平和になるわけでもなく、特にキリスト教の愛を唱える母とHの溝は決定的に深まってしまいます。最終的には、一家はまた一緒に暮らすようになるみたいですが、そうなる前に本書が終わってしまうので分かりません。最後は、復活の予感をさせつつ終わっていきます。
下巻。下巻は上巻以上に記憶があやふやでした。ただ読むスピードは比べ物にならないぐらい早かったです。読みやすい文章なんだよなあ。
戦争、が題材なのに、そして確かに辛い内容も含まれているのに、よく道徳や国語の教科書に載っているような話とは全然違う読みやすさがあると思いました。お涙頂戴系ではないというか……「悲惨さ」「残酷さ」を全面に出してきてないというか。
戦争を知らない世代の私たちは、せめてこういう本を読んで少しでも想像出来る頭を持っていなければならないと思います。
(09.4.6 読了)
戦前・戦後の少年の生活を描いた、自伝のような小説。
戦時中、あるいは戦後の貧しいが活気があるような生活を生き生きと描き出している。
なぜ自分たちは戦わなければいけないのかなど、少年Hの考えが心の中に染み込んでくる。

なかなか読み終えるのが大変だった。だけど、読み終えないと気が済まなかった。そんな作品。






