半パン・デイズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1318
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735971

感想・レビュー・書評

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  • 東京から父の田舎の港町に引っ越してきた少年の6年間の成長を男の子の世界でつづったもの。ちょうど私と同じ年代なのでとっても懐かしく あ〜同級生の彼らもこんな気持ちだったのかな?いやもうちょっと違ったようだぞ。なんて思った。
    懐かしいサイダーを飲んだような作品でした。

  • 田舎者のお話ですわ。いい!

  • 東京から岡山の片田舎に引っ越すことになった主人公「僕」の話。最初は田舎に抵抗感を覚えていた主人公が田舎社会でどのように馴染み、また成長していくのかを丁寧に描いた作品。懐かしいような、恥ずかしいような、そんな気持ちになれます。

  • 俺にもサラサラって読める本でした。<br>
    主人公に感情移入がサラリとできる。<br>
    いや、これから重松作品にハマりそうだな。

  • 田舎、とか、方言、とか。子供時代〜

  • ある一人の少年(=ヒロシ)の小学生時代を9つのストーリーで綴った小説。
    時代背景は、白黒テレビからカラーテレビに入れ替わる、東京オリンピックが数年前にあり、もはや戦後ではなくなった時期、アポロ11号が月面着陸に成功した時期、大阪万博で日本の経済が絶好調だった時期の話です。それはつまり60年代から70年代にかけての時期であり、この小説の作者重松清がそのまま小学生だった時期です。

    東京で生まれ育ったヒロシは、父親の都合で小学校入学にあわせて父親の実家に家族で引っ越すことになった。
    イカイヨウ・クミアイ・スメバミヤコ・・・わからない言葉だらけだった6歳の春、幼稚園の友達が誰もいないヒロシはまったく知らない町の小学校に入学した。
    成長の過程で無機質なカタカナで音だけが耳に入ってきていた意味のわからない言葉は少なくなり、親友とおそろいの髪型でヒロシは緑の春のんかで、青い春に一歩ずつ近づいていく。



    小学校入学にあわせての引越し。おれもその経験をしました。
    幼稚園時代の友達は小学校に入ってから2・3度も遊んでいないと思います。当時仲良かったしげちゃん、ひろちゃん、よっちゃん・・・今はどうしているんだろう・・・。
    小学校に入っても最初はなかなかなじめず、「フアン」という言葉が「不安」とわかり、自分がひとつ大人になった・・・とうれしくもあったこと、今でも覚えています。

  • 何となく恥ずかしい自分の少年時代を思い出す

  • トウキョウと呼ばれいじめられながらも懸命なヒロシに心を打たれます。

  • 都会から父親の田舎に引っ越してきた少年が、いろんな壁を乗り越えながら、環境に溶け込み成長していくっていうストーリー。

    すっごい好き。ああ、こういうのあった!と思うところが、みんなかならずあるはず。

  • レビューはブログにて。
    http://tempo.seesaa.net/article/12754817.html

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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