文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (994ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738385

感想・レビュー・書評

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  • 村がない、ってところが死ぬほど怖かった。自分の記憶って何だろう全部嘘なのかと思ったらやばいよね怖いよね・・・。疑いだしたら止まらないところが特に。織作茜さんは随分強かなひとだなあ。関係ないけど業突張りのクソジジイが番外で痛い目にあったので大変安心した。大嫌いだ

  • 6編の短編からなる一作(という表現が合いそうだ)。関連性がなさそうだけど、それぞれに繋がっている。それが実に面白い。
    「宴の始末」でどう完結していくのかに興味がある。
    それにしても分厚いなあという感想も出て来るけれども、だ。

  • 塗仏の醍醐味は――関口君の壊れ方だと思う。
    ・・・って書くと酷い読み方だと思われそうですね(汗)
    始末に向けてどんどん読み進めていく感じです。

  •  タイトル通り「支度」、前哨戦です。
     幾人もの人物、団体、伏線が時間軸を前後させながら絡み合い続編、宴の始末への橋渡しとなります。
     常に危険すれすれ、狂気の真っ只中にいた関口君はついに犯人として投獄!
     シリーズ通読者としてはたまらん展開です。

  • なんか前フリが長くありませんって感じ。

  • 弱っていく関君がかわいそうだったですよ。


  • 前後編の超長編作、全編。
    関口くん好きにはちょっとツライかも?

  • 「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。
    「知り―たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。
    非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。
    敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。
    十五年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。
    シリーズ第6弾。

  • 何作か前から京極堂面白いと思うようになりました。何だろう?うぶめの時は全然理解できなかったのになぁ…これも慣れか。
    結構ショックな本作の最後。うぅ、何でなんだー!!

  • 京極堂シリーズでやはりいちばん読ませる(物理的にも)のがこの作品かな。妖怪もいっぱい出てくるし。やっぱりありそうでありえない設定が気持ちをざわざわさせる。京極夏彦はすごい書き手だと思います。

  • 京極堂シリーズ第六弾。
    これも1000ページくらいあるにも関わらずこれが「支度」であって後半の「始末」があるっていう。。

    もう京極さんの作品読んでると多少の厚さの本に対する抵抗感とか消える。


    「社会を大海とするならば、個人はそこに漂うもずくに過ぎない。
    歴史を砂漠とするならば、人生は一粒の砂でしかない。
    それでも人にとっては、己の人生だけが世界の凡てである。
    己の眼を通じて知る世界が唯一絶対の世界である。
    だから一粒の砂と砂漠とを、もずくと海原とを等価なものとして規定しないと、
    人は立ち行かない。
    己は永遠に己としてあるのだと、どうしても信じたいのだ。
    個の否定は個人にとっては世界の否定に等しい。
    だから個人は常に主張する。私は私だーと。」

    そして京極さんの何が良いって、小説が人生の苦悩に満ちているところ。

  • これだけではまだなんとも・・・

  • 分厚いうえに上下巻だけど(笑)楽しめたので 星4つ

  • 好きだった人物が前半であっさり殺されてしまい、
    京極夏彦やるなぁ、と思った本。

  • 未読

  • 持ってる

  • はじめはわからないことだらけで背筋が寒くなる 恐くて不思議というかんじがだんだん話が繋がって全体像が見えてくる でもまだまだ憶測でしか判断できないところをどう解決していくのか・・・ 宴の始末が楽しみです!

  • やっと動き出したというところ。続きが気になります。

  •  あれは。あれは私だ。私が樹の下に立っている。

  • 今までシリーズで出てきた登場人物がちらほら出てて最近の人たちはわかったんだけど(絡新婦とか狂骨とか)わからない人たちの出てる本の解説がほしくなった。(これと同時進行でもう1冊は読めないなあ)宴の始末につながるけど記憶の確かなうちに読まないとこんがらがりそう。(2007/5/21)

  • 分冊文庫版で購入しました。前半後半あわせて6冊。6冊で1つの物語・・・そう考えるとすごく長いな、今更ながら(笑)前半なので謎が沢山ちりばめられた感じでした。

  • 最後までやきもきします。なんてかわいそうなひとなのか。<Br>
    そして結局死んじゃったのかよ!って思います。

  • 京極堂シリーズ6作目前半。ついに2冊に分かれたか…!それでも辞書並みに分厚い。
    同シリーズの過去作品の登場人物が出てきたりするので意表をつかれた。

  • 「その私こそが―。私から逃げていったのだろう。」<br>
    短編集のようにバラバラの事件がだんだん繋がる不思議。<br>
    関口がえらいことになってます・・・

  • シリーズ第六弾。「知りたいですか」。「えぇ、おせーて」てなわけで、従来とは趣が違い本書は連作形式です。

  • 関君の鬱がいつも以上でした。いつもより読みにくかった気が・・・

  • 宴の支度は整いました――。
    京極堂、挑発される。

  • 支度です。京極作品は結末や話がつながるまで長いのですがもしかしたらこれが一番長く感じたかも知れません。

  • 支度から始末へ。今までシリーズに登場した人たちが出てくるので、順番に読んでないとチンプンカンプン。

  • 分厚いのにこれで前編

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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