文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (994ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738385

感想・レビュー・書評

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  • え、えええええええ。
    というのが素直な感想。前回とはちょっと違うけど、色々視点が変わるなあ思って読んでいたけれど、最後納得しにくかったです。納得というか、なんでこんな展開に。。

    後半、宴の始末ではすっきりできるのでしょうか。。

  • いろいろと思い出すのが大変w

  • シリーズの中で出てきた脇役たちも大活躍するのですが、当時どうも想像力や記憶力がなくて、イメージするのが大変でした。話も長いので殆ど惰性で読み進めた記憶しかない…。

  • 読み終わった。長い!それはまぁ仕方ないんだけど、やっぱり久々に読むと引き込まれる。 支度だから、事件編という感じなので早く解決編が読みたい。今日から始末読みます。 相変わらず回りくどいし長いしなんだけど、これが最後に全部つながって落ちる感覚がたまらないので京極はおもしろいです。

  • 一冊丸々伏線。始末がどうなるのか楽しみ

  • ずいぶん前に読み終わっていたのに、書いてなかった・・・。
    まとめての感想は次で。

  •  家族に対して常日頃から不平不満を抱いている人に読んで欲しい作品。
     詳細をここでたらたらと書いても意味はないのでしないが、この作品にはいくつもの物語の骨があり、その中に家族の崩壊と再生という骨がある。
     家族というモノは主観的に観れば不思議でもおかしいことでもなんでもない。だが客観的視点で観ると、実は歪で異常なモノであり、かつそれが正常である。ただそう認識していないだけであり、おかしい、と認識した途端に溜まっていた不平不満が爆発し、家族は崩壊する。

     人間誰しも家族に不平不満を抱いている。ソレを自認しつつ上手に解消する術を身につけることが、良き家族関係を築き続ける方法なのだ、とこの作品を読んで私は思った。

     今も、家族に対しよくない感情が強くなったり疑問を抱いたりしたときは、これを読んで、そのような気持ちを抱くのは当たり前である、と再確認することで自制を保っている。

  • 妖怪の出る数が多い分京極堂の説明も多い。そして始めて妹である敦子の視点からで文が読めました。意外に冷静で冷めてるんですね。明るい人柄だと思いきやです。そういえば木場、関口視点ばかりで京極堂、榎木津視点はないですね。榎木津視点なんてめちゃくちゃそうですがちょっと気になったりします。京極堂視点とか今後ありそうかも。
    宗教を批判してる人が別の宗教を信じている…宗教は怖いです

  • 懐かい人物達の再登場。前編は短編小説のような様々な事件。この伏線が後編にどう纏まってくるのかが楽しみ!
    関口君、大ピンチ…

  • また厄介事に巻き込まれる関口。京極と似ているのに何故か厭な印象の、謎めいた人物。そして、ショッキングなラスト…。またも京極ワールドに引き込まれて振り回される快感。

  • 2冊有
    1冊は「草紙」用

  • さてこの宴はどう始末されるのでしょうか。関口せんせ…!

  • 正直、「鉄鼠の檻」を読んであまりのボリュームに京極堂シリーズを読むことを断念していたのですが、知人より進められて読むことになりました。と思ったら圧巻のボリューム!!これで未だ上巻とは。。
    この本はシリーズを全て読んでいる人向けの総集編とも言える作品なので「女郎蜘蛛の理」を読んでいない自分にはキビしかった。。

  • 今までの登場人物が再登場してオールスター戦みたいなわくわく感があった。そして関口さんにハラハラ

  • 支度がよければ宴はだいたい成功します。用意周到。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「知りたいですか」。郷土史家を名 乗る男は囁く。「知り―たいで す」。答えた男女は己を失い、昏き 界へと連れ去られた。非常時下、大 量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消 えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出し た東洋風の胡乱な集団六つ。十五年 を経て宴の支度は整い、京極堂を誘 い出す計は成る。シリーズ第六弾。

  • いつものシリーズものと違い、長編で物語が続いているのだけど、短編集のような並行したストーリーが進んでいく感じが面白い!
    集落がまるごと消えてしまった、という出だしも興味をそそられるし、催眠術の奇妙な団体に惑わされてるのか!?という身近(京極堂シリーズにしては身近?)なネタなのが、親近感をもてて読みやすかった。ので★5つ。さくさく読めるし、妖怪もなんだがいつにもまして近い存在のような気がして(河童やのっぺらぼうとか)判りやすいね。

    前半は催眠ネタが多かった気がするけど、後半のテーマも催眠なのかしら・・・。個人的に関口くんがかなり気になる・・・。どうしちゃったの!

    ---------------------------------------
    「知りたいですか。」郷土史家を名乗る男は囁く。「知り――たいです。」答えた男は男女を失い、昏き界へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団6つ。一五年を経て宴のしたくは整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第6弾。(紹介文参照)

  • 薀蓄50%,精神世界的なひとりごと20%,実際の行動30%くらいの内訳。
    後半(あと1,000ページ)に続く。

  • Oh,関口…
    いや、でも殺してないんだろうなってのはなんとなくわかるけど。
    茜さん死んじゃったのショックすぎます…
    あと敦子ぉおおををぉおお!!
    なんてことを…
    ちょっと色々精神的な刺激が強すぎた…

    こんなにも伏線張って、全部回収出来るのかな?
    これだけ読んでるんだと、どーも全部「催眠術」で片付けられそうで怖い…前作が神だっただけに。
    今のままだと何が起こってるのか全くわかりません。
    解決編に期待。

    しかし妖怪に対する議論が半端ないけど…
    今回は1割もわかってないかも…

  • 良いところで終わりますね。とにかく長かったですが楽しめました。

  • 長い話の始り。塗仏までのシリーズ総まとめのような印象を持っている。

  • 正直、かなりしんどかった。
    ひょうすべや、庚申待ちの薀蓄のくだりが全然入り込めなかった。

    これまでの作品の登場人物が再登場するのは、
    読み手としてはテンション上がりまくったけど
    今作は如何わしい集団が幾つも出てきて、
    組織名や関係者を把握するのも大変だった。

    下巻でどうなってくかまだ分からないけど
    催眠術系の話で進んでいくのは勘弁だなぁ。
    それだと何でもありになってしまうし...

    と、結構ストレス感じながら読んでたけど、
    「宴の支度」のラストは驚かされた。
    折角再登場して楽しませてくれたあの人が...

  • 宴が始まる前に、いろいろな前触れが起こるのだが、それぞれが物語として面白く、期待をあおる。

  • 『現在と云うのは、実は一番新しい過去のことだ。』

    『だが、気持ちと云うものは、相手に伝わることの方が遥かに稀なのである。だから、もし正確に伝わったなら、その時は偶然と思った方が善い。』

    『ま、世の中広いですから、色色なことを知っている人が居ますね。で、こんなものまで知っている人が僕の目の前に現れると云うのは、これまた世の中狭いようにも思いますね。いったいどっちなのか、考えると判らなくなりますね』

    『解り難い事柄を、解り難い言葉で、解り難い順序で、解り難く説明した。』

    『厭な感じは厭な予感を通り越し厭な像を結んだ。』

    『過去なんて夢と同じだと思う。過去をまるで足枷の如く云う癖に、人はその過去が消えてなくなると途端に不安になるらしい。』

    『その手の不安は正体が爽然攫めない。云い換えれば、だからこそ不安なのである。』

    『世の中には無駄な言葉などありませんよ。無駄と感じるなら感じる者が無知なだけです』

    『信じている者がいて、信じることによって救われているのなら、仮令嘘でも暴くべきではないのだとー」

    『痛ェと感じるうちは大丈夫だ ー 。躰が生きたがっている証拠よ ー 。』

    『正しいとか正しくないとか臆面もなく断言出来る奴は大抵信用出来ない。そんなことは、厳密には誰にも決められぬことである。』

    『あのなぁ、寒くても日に一度くらいは窓を開けろよ。で、閉めたら施錠。窓ってェのはそう云うもんで、そう云う風に出来てるんだからそう云う風に使えよ』

    『自分が液体だったらなと思う。水で希釈されれば透明度は高くなるし。熱を加えれば蒸発するし。いや、常温で揮発する液体がいいな。』

    『例えば真性被虐趣味者が地獄に堕ちたとする。その場合、彼は一体苦しいのだろうか。責められれば責められる程幸福感を抱く性癖の男なら、阿鼻叫喚の責め苦にも随喜の涙を流すことだろう。』

    『主義も主張もありません。こうして空気を吸わせて戴いて居りますだけで幸福で御座います。』

  • 壮大な前ふり。
    6編の中編が、次の巻ではまとまるのか?

    過去の登場人物がわんさか出てきてうれしかったけど、少し長すぎるのでは?

    次巻の面白さに期待します。

  • 今回のテーマは日本古来の神様達。いつもながらストーリーが難解で、何度も何度も戻ったり、検索サイトで調べながらの読書なので、なかなか進まない。で、そのうち前の事を忘れたりww しかも、今回は前編、後編に別れている。まだまだ長い道のりだぁ。

  • 今回のは支度ということで、謎しかないのかと思ってたんですが、ある程度謎が解けていったので、いい感じに読んでいけた。

    まさかあの人が登場するとは…。そしてあんな…。

    そして…関口さん…!

    始末を読むのが楽しみです。

  • 京極堂シリーズ6作目。前編。とうとう2冊に分かれました。

  • 感想は宴の始末で。

  • 久々の京極先生。関口先生が被疑者に!
    周りでは怪しい宗教集団、薬売り、記憶を追加された人、住民が丸ごと入れ替わった?韮山村。

    相変わらず榎津はかっこいい。

    始末を早く読まなければ!

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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