国境 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 609
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (848ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738606

感想・レビュー・書評

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  • 侠気の男・桑原と腐れ縁の二宮が、詐欺師を追って北朝鮮と関西を舞台に暴れまわる任侠小説(ってそんなジャンルあるのかな?)。
    前作を読んでいないので、最初は二人のキャラがつかめず混乱したが、密入国で北朝鮮に乗り込むあたりから俄然面白くなってくる。事件の詳しい背景設定なんかはあまり気にせずどんどん読み進めるのが正解。

    立ち回り、刃傷沙汰のシーンが多く、映像だったら受け付けないところだが小説なので大丈夫だった。

  • こんな小説があるなんて!驚きました。

  • 一気に読んだ。北朝鮮の現実を体験できた気がした。

  • ⚪︎

  • 建設コンサルト 二宮と極道 桑原の疫病神シリーズ第2弾。
    2001年の作品。
    830ページもある大長編で休日を費やして一気読み。面白かった。

    暴力団を騙した詐欺師を追って北朝鮮に行くところから始まる。
    とにかく北朝鮮の場面が衝撃的で怖い。
    現在は人々の生活はよくなっているのだろうか。
    外国人の旅行の様子はこの本に書かれているのととさほど変化がないようだ。
    日本に帰ってきてからも危ない目に次々と合う二宮だが、日本というだけで安心して読めた。
    ラストは泣かせる。
    (図書館)

  • 最 高。今年読んだ全ての本の中で確実にtop3に入る作品。前作「疫病神」は面白いながらも、話が少しややこしかったのが難だったが、この作品はそれがないうえ面白さはさらに凝縮されていた。北朝鮮編が特にスリリング!二宮と桑原の会話は相変わらず最高の掛け合いで、ニヤニヤしっぱなしだった。笑 

  • 『疫病神』シリーズの二作目。

    今回は北朝鮮にまで飛んじゃってスケールも大きく、ページ数も大幅に増えました。
    なので途中ほかの本に浮気したりして読了するのにだいぶかかってしまいましたが、やっとこ読了。

    北朝鮮の情勢なんかについてはすごく細かくかかれていて、かなり調べたり取材したりしたのだろうなと思わせる。
    結構辛い展開や暗い展開もあるけど、ハラハラ感と二宮・桑原コンビのやり取りが面白くて引き込まれます。

    命をはって二宮を何回も助けてくれる桑原が好きだ。
    それなのに平気で桑原を見捨てたりしようとする二宮。
    この人カタギだと言う割に本当に根性座ってる。

    続きも読んでいきたいなと思えるシリーズ。

  • 疫病神のふたり、ふたたび。喧嘩の国の王子様北朝鮮に行く。もうすごいボロボロだったしはらはらしたししんどかったけど王子様がいつもかわらず王子様なのでとても心強かった。国の裏側や人間の裏側やそういうことを考えた。面白かった!

  • ハラハラの連続!文庫の厚みが凄いけれど飽きない続きが気になる。
    北朝鮮の描写も取材してきたんですかってくらいリアル。
    そしてコンビ2人の会話が面白い!

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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