新装版 播磨灘物語(1) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739320

感想・レビュー・書評

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  • これを読んで黒田官兵衛が好きになりました!
    偉大であるも癖のある上司につかえる苦労をしながら、その中でも自分の実力を余すことろなく発揮したい!というのは現代の会社員にも通じるところがあるのではないでしょうか。官兵衛は信長、秀吉という強烈な個性を持つ上司のもとで働き、戦国最大の軍師と言われた智将。頭よくてかっこいいです。
    苛烈な織田家の経営は、心なしか私が勤めているアメリカ企業の合理性に似ていて、きついなぁ・・・と変なところにも共感してしまいました。
    その信長の命にそむき官兵衛のたった一人の息子を助けた親友の竹中半兵衛。普通の会社員ができないことをやってくれたので、胸のすく思いです。
    信長や秀吉本人ではなく、その部下の視点、というところがいいです。戦国末期の立身出世ストーリーに厚い友情も交えて、とても面白い本です。

  • 全巻読み終わった。

    黒田孝高の本を読み漁り、最終的に司馬先生に戻ってくる。
    面白いというよりは、原典なのだと思う。

    特に祖父の代から話を追う物語は少ない。

  • 久しぶりの司馬遼太郎の長編です。そういえば今年は1つ読んでなかったので年の瀬迫る今日この頃手に取りました。といってもめぼしい長編は殆ど読んでしまったので、あんまりないんだが。

    これは講談社文庫の新装版です。文春文庫と新潮文庫の作品は小説系だとかなり網羅したので、講談社がねらい目だと勝手に思っています。

    1973年5月から1975年2月にかけ「読売新聞」に連載されたもの。読売にも連載をしていたとは知りませんでした。

    大作『翔ぶが如く』の少し前、大村益次郎が主人公の幕末もの『花神』の後くらいでしょうか。

    全4巻で黒田如水が主人公の本作。司馬作品の中ではまあマイナーなほうかな。秀吉の参謀として知られるがキリシタン大名でもあった。

    1巻、150ページくらいまでは結構退屈。信長が出てくるあたりから面白くなる。よくも悪くも戦国時代は信長の時代だったんだと思いました。

  • 『人志松本の好きな話』で
    まっちゃんが黒田官兵衛について
    あまりに熱く語るものだから
    どんな人物か確かめてやろうと思って読んだ本。

    司馬さんは賢いな
    こんなにたくさんの日本人を私は覚えられない。。
    日本一頭が冴えて日本一ツイていない男
    それが黒田官兵衛です
    日本史が苦手な人はすこーし読みにくいかもしれないけど
    官兵衛の人となりはよくよくわかると思います

  • 司馬遼太郎の中で一番好きな本。小さい時読んでわくわくしました。今読み返してもとても魅力的で、年齢を超えた魅力がある小説なのだと再認識しました。大河ドラマではやらないでね・・・・

  • 來自湖北的流浪黑田家(據稱佐佐木旁流),到重隆一代離開備前福岡,重隆言談與舉止頗具氣質與節度因此令人尊敬,跟廣峰神社(祭神牛頭天王,原本是秦氏所崇拜,平安京時後來分神到祇園社)御師結盟賣眼藥水成為大財主,接著就開始借貸他人讓債務人成為家臣。播州有兩個較大的大名,三木城別所氏最大,另外是小寺(赤松氏分支),小寺賞識黑田,職隆成為家老。本卷寫官兵衛到三十歲的青年時代,作者說沒有人向官兵衛更能有五彩彩繪玻璃般華麗的世界。他恬淡無欲,想讓自己的才能有發揮的空間但卻對功名不感興趣。觀察世相之後他發現南蠻寺是一個很好蒐集情報的空間(而且就不會有身分差別禮儀的問題大家可以平等談話)並且也受到神父修士人柄的影響而受洗,而他上洛觀察足利幕府也可能即將走不遠,他曾經拜謁過的義輝被殺義昭也展開流浪之旅,他本人則望向織田家認為這正是將來後起之秀希望之星。然而,播州人對織田家從無視到崛起之後無好感(門徒也多),小寺擔心官兵衛的這個傾向會影響家運,官兵衛始終挺織田也引起非議。然而在卷末,該靠往毛利?三好?還是織田,最終在官兵衛力主之下由他擔任向織田地投名狀的人(小寺則是心中不排除萬一可能要犧牲官兵衛),官兵衛前往有岡城(伊丹)見到白手起家背信長提拔成為摂津大名的荒木村重。

  • 祖母に貰ってこの本を読みました。最初は退屈していましたが、その後は面白く読めました。やはり官兵衛は魅力的な偉人ですね。終盤の荒木村重と官兵衛の出会いは、米澤穂信氏の「黒牢城」を思い出させました。

  • 官兵衛の考えでは、武士には中間がなく、源平いずれかに属して旗幟を鮮明にしなければならない。中間的存在というものはもしあり得ても双方から叩かれて結局はほろぼざるをえない。(273ページ)

    台頭する織田信長の評価においては、既存の小大名たちは信長を過小評価し、決断できず様子見に徹する。
    変化の時代においては、現状を正当化し変化を嫌う傾向に陥るものだと思うが、決断すべき時に決断することの難しさを改めて感じた。

  • 良い。
    流石、司馬遼太郎。綿密な調査。
    身近な地域が出て来て、かつてあった出来事を想像するみた。
    戦国時代に私欲乏しかった黒田官兵衛、カッコいい。播磨の人らしい。

  • 稀代の軍師・黒田官兵衛の生涯を描いた、司馬遼太郎の長編小説。”野心”のない、涼やかな男。才能を持て余した官兵衛にとって、戦国乱世は、この上ない遊び場でした。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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