- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062739320
感想・レビュー・書評
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黒田官兵衛さんの物語。
この巻は、近江伊香郡黒田村(今の木之本町)から出てきた御先祖さんの話からスタート。
司馬さんのお話らしく、小説と解説書の中間みたいな感じで書かれています。
官兵衛さんが30歳になったくらいまで。
ま、お勉強になるよ(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全四巻読了。
名参謀に憧れるので、黒田如水に興味があった。
豊臣が天下人になってから、かなり駆け足になってるが、ここもじっくり書いたら、少々冗長になるか。
如水のように冷静な目で行動したい。
地縁のない兵庫、岡山がちょっぴり近くなった。 -
『わらしべ長者』?『長靴を履いた猫』?的な黒田家の成り上がりぶりがファンタジー。全4巻の1巻目やから面白いかどうか判断は出来ない。 ダラダラ読んでたからやけど、途中に放り込んでくる取材記的な部分があるので、物語当時なのか取材当時なのか掴みにくいと感じる部分があった。 織田と本願寺の戦い辺りは歴史の流れを読んでるだけやったから物足りなく感じた。 「官兵衛」を当時は「くゎんひょうえ」と発音してたらしい。ホンマかなぁ?
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来年の大河ドラマ『軍師官兵衛』は『黒田官兵衛』が主人公。その黒田官兵衛を主人公にした歴史小説で、今回二回目の読書。司馬遼太郎さんだけにやはり面白い。司馬さんの小説はどんどん読み進めることができる。
戦国時代の名軍師と言われた『黒田官兵衛』の生き方をまた知りたくなって読んでみた。
無名の時代から様々な場所に出かけて、色々な人に会って時代の流れを掴み、先を見通す胆識はやはり凄い。
その原動力は使命感だろうか? -
黒田家が起こるまで。官兵衛はほとんど出てこないがどうしてなかなかおもしろかった。
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4062739321 367p 2009・4・24 12刷
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黒田官兵衛が三十歳頃(室町時代末期~戦国時代前期)まで書かれてあります。
この時代も現代と同じ情報に敏感でなくては生きていけない。情報に疎ければ、置いて行かれ、時代に飲み込まれてしまう。でも、それすら力のない小大名達は気がつかない。田舎の小大名に仕えている官兵衛の苦労に同情してしまう。
織田信長、武田信玄、上杉謙信…普段は主役の武将を側面から見る事ができ、面白い。 -
秀吉の軍師、黒田官兵衛の話。4分冊になっている1巻目。まだ話の序といった感じで、世に出る前の官兵衛について描かれています。前半は播州(今の兵庫県南西部らしい)の政情や黒田家の流浪ぶりがつらつら描かれるばかりで、司馬遼太郎の作品にしては退屈。信長が京に出て時勢が変化するあたりから物語がようやく動き出します。すでに歴史の結果を知ってる我々からすれば信長が大事を成すのは分かっていることだけど、同時代人にとってそれを予測するのは不可能に等しい。門地門閥にこだわらず優秀な人材を登用し、旧来の慣習を破壊する信長の出現をみて、時代の変化を感じ取り、当初から「頼るなら織田」と信長に目をつけていた官兵衛を見るにつけ、先々を見通し来るべき未来に備えて準備しておくことの大切さを痛感します。