- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062749053
感想・レビュー・書評
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羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人が。
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物語の運び方はスマートでおしゃれな感じがする。だけど、感じるのは新鮮な驚きとか、浮き立つ楽しさとは正反対のもの。それでも、踊り続けるという暗喩。
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人から褒められるくらいに上手く踊り続けろ。
完璧に魅力的な美少女、芸術家、スバル、滑稽な消費主義的金持ち、ハワイ、妄想と現実。
まだ整理は出来てないけど、いくつかの興味深い要素と軽やかなステップで踊っているような文体のおかげで楽しく読めた。
(男性目線での)魅力的な女性像の創造、そしてそれを文字と小説の世界に落とし込む技術は、村上春樹の特質すべき点だと改めて思った。切実に、ユキと出合いたい。出会ったとしても彼女は僕と関係を持ちたいと思わないだろうが、しかし今まで読んできた小説の中でトップレベルで好きなヒロインだった。
僕はまだあちら側の世界に対する欲望を捨て切れられない年頃だからラストは好きじゃなかった。 -
シリーズの中では一番当たり前だが成熟されていた。
ユキという女のコ。記録。 -
毎日を粛々とこなすのは、それだけで大変。
BUMP OF CHICKENのギルドを思い出した。 -
三十年位前に読んだ。あめとゆき?五反田くん?
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気楽になるのが村上春樹の作品なんやなって思った
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少し難しかったし中だるみもすごい けどやっぱりこの人の表現方法、出てくる言葉が、小説がとっても大好きだー ユキが元気にしてくれてたら嬉しいなあ
読み終わった後もなかなか最後の一言が忘れられない -
いつもながら、文章そのものに惹きつけられる。映像にも話し言葉にも置き換えれないような美しさ。登場人物の会話も、美しい。きれいな風景を眺めているときのような感覚。本当に凄い。
羊をめぐる冒険、のときのように、次何が起こるのか、先々読み進めたくなるストーリー。展開が想像できない、不思議な世界。死や孤独について考えさせられる場面が多く、“僕”の立ち位置が自分に当てはまるような部分もあって苦しくなった。孤独って、考えすぎるととても怖くなる。本当の意味のひとりぼっちには、なりたくないな。