時生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751667

感想・レビュー・書評

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  • ナミや雑貨店の奇蹟の後に読みました。時空を越えるお話。親子愛が、悲しく切なかったです。拓実のだらしなさが、滑稽に思えました。

  • 正直、過去に遡る話って、面白くないだろうと思って読み進めた。が、しかし、東野圭吾は裏切らない。
    #TOKIOが空を飛ぶ

  • 流星ワゴンなど、親子のタイムスリップものが好きなので、
    この作品はハマりました。

  • けっして駄作ではない。読ませるストーリーテリングはさすが東野圭吾といったところ。
    しかしながら、あまりにも予定調和な展開と中途半端な造形のキャラクターたちが、どうにも許せなかった。道中のサスペンスも、単なるおつかいの枠を出ていない。
    そしてこういう類いの物語に決定的に必要な「テーマ性」についても、そりゃ陳腐すぎるだろ……という着地にとどまっていて、なんとも後味が薄い。
    東野圭吾はたまに「こういうの読みたいでしょ」というやっつけ仕事をするときがあるように見受けられるが、この作品はその典型だと感じてしまった。

    ①魅力的な謎……2/6
    ②精緻なサスペンス……1/6
    ③鮮明な結末……1/6
    ④印象的な文章表現……2/6
    ⑤先鋭的なテーマ性……1/6
    計7/30
    星1

  • この作品を知ったきっかけは、NHKのドラマでした。
    放送された当初は、あまり東野圭吾という人は記憶に残らず、よい作品だなとは思っていました。それが後にガリレオシリーズなどで知られるようになってから、この作品もそうだったんだと再発見しました。改めて小説版で読んでみました。
    だいたいの流れは知っていましたが、ガリレオシリーズのような推理モノだけでなく、こういったヒューマンドラマに焦点をあてる作品も、また違った味わい方があり、素晴らしかったです。
    随所に響く言葉が胸に染み込むので、ドラマとは違い、文章ならではの楽しみがありました。その中で一番は、やはり最後の行あたりが印象的でした。一気に感動の波が広がって終わるので、ジーンとした余韻を残ったままでした。
    何とも言えない爽やかな読後感でした。

  • 死の床にある息子がタイムスリップして、若かりし頃の父親の危機を救い、精神的な成長を促す、という話。とにかく、若かりし父親、拓実がけんかっぱやくてひねていて、どうしようもない。読んでて不快だった。父親のこんなダメダメな姿を目の当たりにしたら息子もさぞかし辛いだろうなあ。

  • SF(タイムスリップ)+冒険?+ミステリー?
    グッとくる作品です。

    ストーリーとしてはベタなストーリです。
    トキオという名の息子がタイムスリップして、その当時ダメダメな父親の拓実を救い、母親との仲を取り持つ。巻き込まれた事件を解決しつつ拓実の出生の秘密を明らかにしていく中で、拓実が人間的に成長していく。
    そんなストーリーです。

    拓実の駄目さ加減に腹が立ちます。ギャップを出すためかもしれませんが、かなりダメダメで書かれています。しかしトキオはそんな彼を見捨てることなくフォローし続けます。そして、最後に明らかになる拓実の出生にまつわるエピソード。そこから、感動のラストの台詞。心が温まります。

    東野圭吾作品にしては、重々しいところもなく、さくさく読み進められます。
    ただ、彼の描く20代のすれた人の描き方ってちょっと違和感があるんですよね。卒業で書かれていた学生もちょっといまいちな感じだったし...
    とはいっても、こんなベタなストーリを感動大作に仕上げるのはさすが東野圭吾です!

    さて、本作品のテーマは「未来」
    過去へのタイムスリップから未来の考え方を浮き彫りにする作品です。

    「人間はどんな時でも未来を感じられるんだよ。どんなに短い人生でも、たとえほんの一瞬であっても、生きるという実感さえあれば未来はあるんだよ。あんたにいっておく。明日だけが未来じゃないんだ。それは心の中にある。」

    ぐぐっとくる台詞です。
    よい余韻が残るすばらしい作品でした。
    これもお勧め!

  • 最後の、トンネルの手前のシーン最高です。ほんっとうに素敵です。人生踏み外したとき、そんな時だからこそトキオくんに出会えてよかったんだよね!大好きですこの作品!♥教科書に載せたらいいと思う!

  • レビューはこちら(^_^)↓
    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-10729058284.html

  • 本を読んでこんなに感動したことはなかった。お薦めの作品だと思います。映画化されたら絶対ヒットすると思うけど。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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