文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 297
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  • Amazon.co.jp ・本 (1226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754996

感想・レビュー・書評

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  • 前作『塗仏の宴』、前々作『絡新婦の理』と比べ、静かな作品。ストーリーの牽引役が関口と、刑事を引退した伊庭ということからも全体的に静の作品。

  • 913-K
    文庫

  • 伯爵に嫁いだ花嫁が嫁いだ翌朝に殺されてしまう事件が4回続いて全ての事件は犯人わからず迷宮入り今回5回目の婚礼を行おうとしてる伯爵が助けを求めたのは私も大好き名探偵榎木津礼二郎!

    奇跡的な偶然が重なり合わないと4回連続で犯人への手がかり無しとかありえへんはずやのに…犯人は誰?5回目の犯行は防げるの!?というか京極堂さんはいつ出てくるの??って読み進めてたら1200ページくらいペロリと読めてしまいました!!

    百鬼夜行シリーズはレンガ本揃いで長編やのに毎回面白すぎて一気読みしてしまう!!すごいページ数を過ごしてるからなんかでてくるキャラクターにもう知り合いのおっちゃんくらいの親しみを覚えてる。

  • 「死」という概念を間違っている男の犯す殺人。「過失致死」になったという結末が面白い。謎解きとしては単純ですぐ分かる。

  • 【2022年61冊目】
    1回読んだら忘れない結末、それがこの話です。再読でしたが、細部は忘れていたので、憑き物を落とした先のことを思いながら読むと、像を結んでいなかった事象を理解できてしまったりして、うわわと思ったり。

    普通、当たり前、常識を大きく歪められること必死です。

  • ★3.8 2022.09.13

    薫子さんも伯爵も良い人たち。
    どうしてこんな目に会わなければならないのか。
    関口じゃなくても神仏を恨みたくなる。
    存在や死などの哲学的なことは分からないが、面白かった。
    ただ、結構早い段階で犯人の目星とそのカラクリが判ってしまったので評価は少し下げた。


    ↓↓↓内容↓↓↓
    「おお! そこに人殺しが居る!」探偵・榎木津礼二郎は、その場に歩み入るなりそう叫んだ――。嫁いだ花嫁の命を次々と奪っていく、白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」。その主「伯爵」こと、由良昂允(こういん)とはいかなる人物か? 一方、京極堂も、呪われた由良家のことを、元刑事・伊庭から耳にする。シリーズ第8弾。

  • ちゃんと覚えてない

  • ミステリーではあるものの、犯人あてやトリックが中心ではなく、なぜ殺したのかという動機が中心になっており、その部分が京極さんらしく伝奇的に説明されています。ホラーは苦手ですが、鳥の剥製が出た時点で悪い予感はしており、予想していたので、あまり怖くなかったです。林羅山と排仏主義の話とか興味深かったです。関口君のネガティブキャラも面白かった。レギュラー登場人物が個性的で面白かったので、他のシリーズも読みたいと思いました。

  • 百鬼夜行シリーズらしく事件前の話が長い長い。そこが面白い。ミステリーとしては、今までで一番呆気ない完結だったと思う。姑獲鳥の夏を彷彿とさせる。
    しかし、叙述トリックとしてはやはりあれだけ「答え」をばら撒いておきながら、やっぱり言われるまで気付けなかった。凄い。
    その「答え」である死についてはトリックの範疇をはみ出している。自分の生活する上での常識が、読んでいる瞬間だけは揺さぶられるような感覚になるから百鬼夜行シリーズは好き。

  • 好きだな~。伊庭さんかっこよくて何度も読んじゃうな。ハクセイの鳥たちを想像しながら読むとたのしい。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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