『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761468

感想・レビュー・書評

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  • 叙述トリックと知った上で騙されないように読み進めましたが、結局騙されてしまった作品。
    「まさか、あんなに早い段階で登場していたとは」と思いましたが、その後は何も触れられていない所に少しアンフェアに感じながらも、最後には驚かされましたね。

  • 賛否分かれるとのことだが私は好きである。
    探偵を引きつけるには密室トリックが必要だし、読者も密室やクローズドサークルは嫌いでないはず。
    可愛らしいアリスのモチーフと犯人から語られる動機や殺害方法とのギャップを楽しむ作品だと思う。

  • 北山猛邦の長篇ミステリ作品『『アリス・ミラー城』殺人事件』を読みました。
    ここのところ国内のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    あなたはチェスの駒になるか?プレイヤーになるか?
    「著者の個性的な創作姿勢とこれからの活躍から、既に目が離せなくなっている」――千街晶之

    鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む――『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。
    ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。
    誰が、なぜ、どうやって?全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは……。
    古典名作に挑むミステリ。
    -----------------------

    2003年(平成15年)に刊行された城シリーズの第3作です。

    『そして探偵は誰もいなくなった』 密室、人間消失、不可能犯罪のすべて! 

    ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた… ある者は密室状況下、巨大な鏡の上で顔を溶かされた死体となり、ある者は合わせ鏡の部屋で殺され、犯人は目撃者の眼前で消失する、、、

    館内のチェス盤からは殺人の度に駒が一つずつなくなって…… 不可能犯罪に込められた驚くべき思念とは!

    誰も出入りできない孤島に集められた探偵たち10人が次々と殺されていく… というアガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』的な展開の作品、、、

    登場人物が限定されたシチュエーションでの緊張感が高まる展開や連続殺人を暗示する犯人が用意したチェスの存在、密室殺人等の殺害方法・トリック等、読み手をワクワクさせる中盤の盛り上がりは愉しめましたね… でも、結末は消化不良でモヤモヤ感が残りました。

    良く言えば、巧い叙述トリックなんでしょうね、、、、

    個人的には… 余りにヒントが少なく、単に騙された感じがして後味が悪かったですねー 読み手によって、賛否が大きく分かれる作品でしょうね。

  • 読者への挑戦としてトリックを仕掛けることに力を入れすぎて、動機だったりが薄っぺらい感じがした。
    物足りなさがある。

  • 探偵たちが密室トリックを考察するところは面白かった。最後は、そうだったのかと理解はしたけれど、無理があるような感じでスッキリとしなかった。

  • 世間の評価はよろしくないが自分は好きな作品だった。犯人や結末は全くよろしくないが、それぞれのトリックはすばらしい。


  •  

  • 読みたいと思いつつ、未読だった城シリーズ。物理トリックは少し苦手で、図がないと理解できない口だけれど、「そして誰もいなくなった」をふまえて、犯人を推測しながら読むのはとても楽しかった。

    それにしても登場人物の名字が難しい。移動中に細切れに読んだせいもあり、何回も最初のルビありページに戻った。

  • ルディの独白部分でなんとなくアリスという人物がいるんだろうなぁと思っていたら、そうだった。
    死体をピタゴラスイッチみたく、部品として扱うのは面白いと思ったが、ミステリーというよりはスプラッタ展開が強いのが残念に感じた。

    犯人の環境問題が絡まった動機もうーん、、、

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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