山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 925
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769181

感想・レビュー・書評

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  • この作品の冒頭部の怪異は怖い。怖いと分かっていながらページをめくる手が止まらない怪しい魅力がある。通過儀礼で入山したはずが忌み山に辿り着いてしまい、次から次へと怪異が起こる。
    事件についてはある人達が全く出てこないのでもしや?と思ったら、案の定、同一人物達であった。しかし、そこから更に捻りに捻ってくる。そして、次々と起こる見立て殺人の中でうっかり存在を忘れてしまった人物が再浮上してくる。

  • トリックは非常に大胆だった!ホラーとミステリーの融合が絶妙でした。ひとつ残念なのは後半の推理やり直しはくどかった。ありとあらゆる論理的になりたつ推理をさせたかった、のでしょうか。それがなければ星は5つにしたと思います。第1作、2作目を読んで、これらは読みにくかったというか地形を活かしたものが多く、物語に入り込みにくかったけれども、今作は流れも良く読みやすかった。また、主人公のキャラも安定したように感じました。ただ、一般受けするようなライトさは出たけど、土俗感とホラーさは多少薄まった感じもしなくはない。最高傑作といわれる3作目を間違って飛ばしてしまったので、読んでみようと思ってます。

  • 2022/07/05

  • ★4.3くらい
    普通に怖いし、トリックもあっと驚く作り。刀城の思考プロセスを辿りながら謎解きしていく解決編もこれまでより面白かったと思う。ホラーと本格ミステリーのバランスが1番良かった。

  • 「首無の如き祟るもの」からあまり間を開けずに読んだのもあってか今作は構成含めてコンパクトに収まってるなと感じました。だからだと思うんですがノンストップでずっと怖かったです。編集者の祖父江偲と刀城言耶のやりとりだけを微笑ましく見てました。そこ以外は真相含めてずっと怖かったです。肝心の真犯人についてのトリックはマジで全然わかんなかったです。でも本当に面白かったです。個人的には真相含めて一番好きまであるかも。まだまだ冊数は残ってるので次も楽しみ。

  • このシリーズは、第1の殺人が始まってからの展開が非常におもしろいです。現場が脳内に広がり、次はどうなる?次はどうなる?と、読みふけってしまいます。そして最後の謎解きで、全てのフラグが回収されます。ホラーなのか、サスペンスなのか、どっち?と、怖さを残してくれる終わり方も好きです。

  • 終盤、思ったより盛り上がらないなぁ〜、と残念に思ってたら、流石です。お見事でした。

    ミステリー的には現実的な解釈されないと、むず痒いけど、ホラー的にはそれがちょっと淋しく感じてしまうので、難しいねぇ
    人によってバランスが違うしね

    私は、もう少しホラーよりでもよかったかな?

  • 記録

  • 4

  • 二転三転しまくる

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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