親鸞(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770606

感想・レビュー・書評

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  • 人として生きる上で大事なことは、何なんだろうか?
    そんなことをふと考えてしまう一冊、続編を読まねば。

  •  念仏とは人生という夜道を照らす灯りである、

     親鸞が町人にたいして説法をしている際に町人から「念仏となえると病気が治ったり、暮らしが楽になったりするのか」と問われ、そうではないと答える。
     
     親鸞曰く、修行時代に暗い夜道を重い荷を背負いくたくたになりながら歩いていると、ふと民家の明かりが見えた。それはつまり目的地が近い事を意味し、体が軽くなった気がした。
     ゴールが見えたからといって荷物が軽くなった訳でもなく、目的地が近くなった訳でもない。でも体は軽くなった。
     念仏とはその灯りのことだ。
     
     僕は以前から自分の心の中にある、もやもやしたなんともいえない不安のような物が何なのかよくわからなかった。ただ、この本を読んでわかった事は、僕の人生には灯りが無かったって事だ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、浄寛と名乗る河原の聖に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才などの河原者たちの暮らしに惹かれていく。「わたしには『放埒の血』が流れているのか?」その畏れを秘めながら、少年は比叡山へ向かう。

  • 2012.06.25 上巻読了
    2012.06.29 下巻読了

    おもしろかった。
    ただただ法然の教えを自分の意としいら

  • どこまでが史実なのかはわからないですが、幼少からのエピソードなどから興味深く書かれています。他が認める行をなし、才能を持ちながら、欲や出世を捨てて、あくまで自らの信じる、求める道を進むため、俗世間に身を置く、その覚悟が読んでいて心にしみます。下巻につづく。

  • 何か感動した。

  • 先が気になり、スラスラ読めるが、今のところは可もなく、不可もなく。
    下巻に期待。

  • 親鸞について知りたいと思い読みはじめた。ブッダを思い出す。

  • 浄土真宗の親鸞がどのようにして出来上がっていったか、ということを読みやすく書いてある。
    取り巻く人々は、史実的にどうなんだと思わないでもないけど、気楽に読めてよし。

  • 歴史小説を読もうと思って最初に手にとった本。とんだ冒険活劇でした。少しだけ親鸞のことがわかった気になります。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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