美しいこと (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1664
感想 : 159
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774826

感想・レビュー・書評

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  • BLと知らずに購入しましたが変にやらしい感じはなく楽しめました。
    女装した男に惚れてしまった男。そしてお互い複雑な心境を味わいますが、性別を超えた愛情を受け入れていきます。
    主人公の松岡がどれほど美形なのか、気になるのと、廣末はいい人なのかそうでもないのか、男性にはあまり理解できないかもしれないジャンルです。

  • 人を好きになる事の美しさ、儚さ、叶わぬ愛の苦しさを改めて感じ、読了後、木原先生の世界観の余韻に浸りつつ、色々と考えさせられる物がこの作品にはありました。手に触れることが出来ない位大好きで仕方無いのに、突然泣きたくなる程苦しいし、もどかしい。二人の事を思い苦しくなり流していた涙が、最後には心が温かくなる涙に変わった瞬間、私の想いも報われたのだと勝手に思いつつ読了後の余韻に浸る事が出来ました。

  • 女装にはまり夜の町に出る松岡。
    ある日男性とバレて暴行を受けたところを助けられたのは同じ会社の寛末だった。
    男性には興味のない二人が『女装』を介して接近する未知の世界の出来事に、一気に引き込まれる。
    なんだろう…男女以上に先が気になりすぎてあっという間に読み終わってしまった。

    2014.9.28

  • もどかしい

    苦しい

    愛って

    楽しいだけじゃない

  • どうにもこうにも、辛い。ものすごく辛い。
    その後、どうなるんだろうなぁ

  • 後半、血反吐はきそうな思いがしました。
    自分の昔の辛い恋愛を思い出したりして。
    松岡がいいなら、寛末でもいい。
    ほんとは穴があったら埋めたいような男だけども、いいとする。

  • この作者初読。BLものはわりとお約束的に都合よく話が進むものと思っていたが、主人公の思うように進まない展開、ハッピーエンドになりそうにない結末が気になり一気読み。 傷つけないために嘘をついてしまう松岡と、嘘をつけずに傷つけてしまう寛末が、自分勝手に衝突して、忘れよう/理解しようと努力しては感情的になり破綻、の繰返しにヤキモキ。中盤の寛末は鈍感に過ぎると感じたけれど、初期の熱の上がりっぷり、最後に心を決めながらもまだためらってぐずぐずとしか歩み寄れない不器用さが可愛すぎた。松岡~そりゃラスト泣いちゃうわ~。

  • 最近木原音瀬さんにはまって、文庫になっているものは読みたいと思い手にした作品。
    かっこいい(美しい)主人公がストレス解消の為にしていた女装、その女装姿の主人公に女性として惹かれていく、ダサくてどんくさい男。この二人の切なくてむずがゆい恋愛模様が読んでいる手を止めさせない。私としては箱の中とか秘密みたいにもうちょっと二人の仲が深まってくれるのが良いけど、この作品は切なくてもどかしいのが良かった。

  • BL小説初めて読んでみたけど、ちょー切なくてちょー心痛くなったーーー!

    ちょっと読むの抵抗あったけど、BL感じさせなくて、最後までノンストップで読んじゃった!ばっちり感情移入した!

    このはらなりせ作品他にも読んでみたい!

  • どんな姿になっても好き。たとえ子どもになっても、おばあちゃんになっても。と言っていた人に真実の姿を見せたら…、という話。女装趣味の会社員と、女装した彼に恋した先輩社員のBL…なんだよね。BLのイメージと違うけど。親にも男性の友だちにもドーンと勧められます。決して男性同士のいちゃいちゃした話ではなく、じんと心にくる、女性でも男性でも楽しめる小説でした。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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