世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880008

感想・レビュー・書評

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  • 3.5

  • おんなじ日に、内田樹さんの「日本辺境論」読んだ。
    両方とも、出版されたのも、たまたま10年前だった。

  • 「生物と無生物」「ルリボシカミキリ」と比べると多少とっかかりにくい。ゲティ・センターという美術館がカリフォルニアにあるようだが、これは面白そうだと思う。

  • 「生物と無生物のあいだ」の続編的な位置づけとして出版された一冊。前作同様に、生命科学の最先端の面白さと、著者特有の美学的/文学的な表現がミックスされた独特の文体を楽しめる。

    前作以上に様々なテーマを集めたオムニバスという印象が強く、統一的なテーマを見出すことは難しいが、タイトルにあるように「部分の総和が全体になるわけではない」というテーゼを最も示すかの如く、生命の不思議さが理解できる各エピソードはやはり面白い。

  •  一人の学者が、専門として一生かかってやる内容というのは、文系的素人の目で見れば「とても小さく狭い」、そういう印象を切実に感じる。
     実際の仕事の重さや深さを貶しているのではない。専門の研究者の仕事というものは、どんな分野においてもそういうものだろう。しかし、人前で語りだしたときに、人は、もっと、もっと、というふうに新しい発見や、面白い話を求める。
     「生物と無生物のあいだ」で、かつて、かっ飛ばした、あのホームランを、繰り返し求めるような自分の感覚にも、なんだか悲しいものを感じた。

  • 分子生物学をテーマにしたエッセイとでもいうのだろうか。相変わらずの美文だが、少しやり過ぎという感じがしないでもない。それでも見聞きし慣れない言葉が数多く登場する文章なのに惹き込まれる。特にスペクターの話は興味深い。

  • 【展示用コメント】
     「治すすべのない病」とは…

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001437485&key=B154509981604179&start=1&srmode=0&srmode=0#

  • マップラバーとマップヘイター。

    地図を見ないと動けない人ととりあえず歩き出す人。
    俯瞰的に見られる人と足もとしか見えてない人。

    まずは動かないと何も始まらない。
    前者の態度/習慣を身につけた後者が強い。

  • 福岡ハカセの最新刊。

    読み手をわしづかみにして離しませんね、
    ハカセの文章は。

    全体のテーマは、部分と全体の関係について。
    前半のいくつかの話は、一見このテーマとは
    なんら関係のないように見えて、最後には
    ちゃんとテーマに合ったオチがついている。

    後ろの五章は、ある生科学者の話を紹介した
    もので、ヘタなミステリーを凌ぐほど面白い
    展開。

    さすが、福岡ハカセ。今回もやられました!

  • 105円購入2012-03-13

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著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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