- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062881685
感想・レビュー・書評
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社会史を辿りながら、社会を変える為の行動と考え方を追っていく本。
まだまだ知らないことが多いなあと思い
ちょくちょく脱線しながら読んでいたので
思った以上に時間がかかった。
こういう場面での「イノベータは3%」というのは、
逆に勇気づけられる見方だなぁと思う。 -
この著者のこうした題名の本を読めば、サヨクではないかと思われるのだろうけれど、既に世の中はウヨクとかサヨクとかいった単純な対立構造ではないと著者も論じている。
社会思想や社会運動の歴史的変遷をコンパクトにまとめて解説していてとても勉強になる。それにしても、著者は、思想とか理論とかいったものは、それらを論じている今がどうであるのかによって、見方が大きく変わっているものだと云うが、まさにその通りだ。ホッブズやロック、ルソーは学生時代に散々勉強したはずなのに、今それらの意義が、これだけ違って見えるてくるのかと思うと、大変不思議であり、また有意義であった。 -
「社会運動」って、一人一人が社会とのつながりを気軽に考えながら、関心のある対話・行動に、楽しく参加すればいいんだと思った。
「政治運動」から「社会運動」へ、自由な連帯・・・。
一方で、議会制民主主義や権力問題について、少し軽視している気もした。著者も述べているように、民主主義はみんなで権力を樹立すること。私たちがどのようにこの社会を統治していくのか、社会を変えるには、避けては通れない問題だから。 -
民主主義論の部分は一般向けの概説書レベル。日本の戦後の社会運動の変遷は詳しい。1960年の安保闘争では、まだ貧しく社会的にコミュニティが生きていて動員しやすい、大学生数が少なくエリート意識が高い、戦争の記憶が強く反戦運動が盛り上がりやすい、という背景から多くの人を巻き込んだ運動になったのに対し、1968年の学生紛争、1970年の安保更新闘争では、学生生活に飽き、サラリーマン生活に夢を感じないストレス状態の学生が沸騰した運動に終わり、大衆を巻き込めなかった。左派も60年代途中からは、学生離れが起こり、数少ない支持派を取り込むために各派が闘争を繰り返し、さらなる学生離れを起こしていった。結果的に1972年の赤軍事件で学生からも社会からも距離を置かれた。1980年代は、経済成長が一段落し、石油ショックなどで不況となり学生もゆとりがなくなり、社会運動は凪の時代を迎えていった。
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社会を変えるには、個々の人達が社会の本質への問いを続けないといけない。言葉にすると、当たり前のことだが、その真理に対して、丁寧に取り組んでいる一冊だと思った。
時期を見て、また読みたい一冊。 -
2014/5/9購入
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