藤原道長の日常生活 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881968

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  • 道長の日記である「御堂関白記」のほか、実資の「小右記」と行成の「権記」を基に、道長本人に関することと、当時の社会や貴族の暮らし・考え方などを記述している。
    道長が摂関政治の頂点なので、天皇・皇室との関係において道長の行動や記録を知るというのは面白いが、道長個人にはあまり関心がないので、むしろ、平安時代の京都や公家の暮らし向きの方が興味をそそる。
    ただ、似たような名前の人が何人も出てくるので、後ろの家系図を何度も参照しながら読み、少しずつ慣れていくという作業が面倒といえば面倒ではある。この時代の登場人物に詳しい人には、もっと面白かろうと思う。

  • 平安貴族が遊んでばかり居るというイメージが、女性の視点の源氏物語から出ているというのが面白いです。

  • 平安貴族のさまざまな日常を日記から垣間見せてくれますが、テーマをもう少し絞って、じっくり日記の原文を味わうような構成でもよかったかもしれません。あるいは貴族同士の暗闘など、ドロドロしたところが読み取れるといった面白さも味わいたかったと思います。

  • 日記を元に、等身大の権力者藤原道長の多面性を教えてくれる。貴族の日常や宗教観なども面白い。ただ、全体として散漫な印象。

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著者プロフィール

1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学。主著に『平安朝 皇位継承の闇』『皇子たちの悲劇』(角川選書)、『一条天皇』(吉川弘文館)、『蘇我氏』『藤原氏』『公家源氏』(中公新書)、『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』(講談社学術文庫)、『藤原道長の日常生活』(講談社現代新書)などがある。

「2023年 『小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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