彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)
- 講談社 (2015年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940030
感想・レビュー・書評
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少子化で出産能力を失い人工細胞による医療で死ななくなった超高齢化した人類。
アンドロイドは人と区別がつかない劣った人工知能と人工細胞で生きる。近未来SF。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Wシリーズ1作目。一冊が短い!登場人物たちが、スカイクロラに出てくる人々と雰囲気が似てる気がする。淡白な感じ。マガタ博士の名前が出てきてわくわくする。ミチルはどんな役割を果たすんだろう。パラサイトの意味がよくわからない。読み進めるうちにわかるかな。
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ウォーカロンというレプリカント.人間との違いは何か?生まれるとは?生きるとは?人間とは?と,森博嗣さんらしい哲学的な問いに収束する物語.真賀田四季の影がちらつく.
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ウォーカロンのお話。
何が人間を人間たらしめるのか、みたいな、こういう話大好きです。 -
2017.1
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人口が減少し、人工細胞で作られた見た目は同じ生命体「ウォーカロン」が増殖する未来の話。
全く想像ができない未来ではなく、技術的に「あり得るかもしれない」と思える世界が描かれているが、その描写はさすが森博嗣という感じ。
次作以降を早く読みたい。 -
最近流行りの人口知能に関する洞察が本当に素晴らしい作品。
人工知能が生まれ、人工細胞が生まれ、その人工細胞に人工知能のデータを移すことによって、人間とウォーカロンはほぼ見分けがつかなくなるという。要するに、自然の豚か養殖された豚か、というぐらいわからなくなる。
その判別方法を開発している学者がなぜか命を狙われる形でミステリーは始まっていくんだけど、その辺のところは特に大したものではないです。
しかし、その何の欠点もない細胞を移植することで寿命が延びた人類が、子供の産めない種になっていったり、逆に子供が産めないウォーカロンに子供が生まれる可能性が示唆されたりと、想像もつかない先の、けれども十分ありえそうな未来を描くのがすごいうまい著者だなと感じました。
森博嗣はS&Mしか読んでなかったけど、最後、ここで繋がるのか!とも驚かされたり。今後のシリーズが楽しみです。 -
いいぞいいぞ。