○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 740
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990257

作品紹介・あらすじ

第50回メフィスト賞受賞作は
前代未聞の「タイトル当て」!!

――必ず騙される。
これぞ究極の本格ミステリー!

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、
仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。
沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、
成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。
孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が! 
さらには意図不明の密室が連続し……。
果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは?
(※真相とタイトルが分かっても、決して人には話さないで下さい)

早くも話題沸騰!
カリスマ書店員が驚愕! 喝采!!

えっ!? えっっ!? えーっ!!??  何だこのミステリー!! ジュンク堂書店西宮店 水口真佐美さん

あまりの騙されっぷりに晴れ渡る南国の空のように爽快だ! 文教堂書店西葛西店 水野知博さん

全てが伏線でした。もう一度読みたくなる「読み直しミステリー」の誕生です! MARUZEN名古屋栄店 竹腰香里さん

ちゃんと「本格」なのにちゃんと「メフィスト」な快作。どうやって売り込めばいいんだ!!  紀伊國屋書店渋谷店 竹村真志さん

本格ミステリーでありながら、ところどころに笑いがあり、そしてまさかまさかの結末。
騙されたと思って読んだ甲斐がありました! SHIBUYA TSUTAYA  内山はるかさん

閉塞感を覚える今のような時代に必要とされる本なのだ! さわや書店フェザン店 松本大介さん

感想・レビュー・書評

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  • 犯人自体は公表されているものというくらいわかりやすいけど、そこに至るまでの過程を楽しむ作品。全体的に軽い感じで好みは分かれそうな文章。ライトノベルのような主人公のノリ。なんとなくだけど短編で使うようなネタを長編にしたような感じがした。タイトル当ては最後までいかないと難しいと思う。自分はさっぱりわからなかった。

  • 特別何も持っていなかった的な描写から、仮面にアイスピックを隠したであろうことには気づけた。

    だが、らいちが無敵だし頭もキレすぎるのが違和感だった。
    要所要所で読者に向けての発言も多く、メタ的で物語に入り込みにくかった。

    タイトルを当てようと思っていたが、終わりにたどり着いてしまいあっさり発表されてしまったことで楽しみを奪われてしまった感覚になった。

    神の目とかいらん。読者が勝手に予測できる材料を配るのが小説の良さだと思うのだが。

    ただヌーディストだったり終盤の畳め方は半笑いになりながらも見事だと思いながら読んでいたのでそこは大変楽しめた。

    ユーモア溢れるミステリー好きが描いた本であろうという自我が良い意味でも悪い意味でも出ていたと感じた。

  • 笑っていいのか、怒っていいのか、驚くべきなのか、読み終わってどういう顔をすればいいのか分からない小説だった。

    私は叙述トリックが「嫌い」だ。1度読んだら最後、ミステリを読む度に同型の叙述トリックを疑い続けてなくてはいけなくなるからだ。しかし本作のトリックとはなんと気楽なものだろう。この小説を読んだが最後、ミステリを読む度にヌーディストの可能性を疑わなくてはいけなくなる、といった事態は決して起こりえない。非常にミステリ読者に優しい小説だと言える。

    1ページ目から繰り出される読者への挑戦状は、真相のところまで読めば誰でも分かるものになっている。で、その瞬間に「なに上手いこと言ったふうな顔してんだよ!」と怒りと呆れが込み上げてくるという仕組みだ。
    はっきり言って、馬鹿!

    ミステリとしてみたときは、変わった出題で、ゆえにあまりフェアネスはない。このミステリはフーダニットでもハウダニットでもなく、「どのような条件があれば犯人が特定されうるか?」といった部分に謎がある。しかし、そこが問われていることは、「謎解き」が始まるまで読者は決して知りえない。そのようなアンフェアから目をそらすためのミスディレクション兼そこは謎解きポイントではないですよというエクスキューズとして冒頭の読者への挑戦状は置かれている。

    この小説の真相に先に至ることができた唯一のルートがある。まず、8文字のことわざをリストアップする。
    猿も木から落ちる
    猫の手も借りたい
    頭隠して尻隠さず
    等々。
    そこからそれぞれのタイトルが冠された場合、どのような小説が展開されるか、逆算していくのだ。
    私も、嗚呼、惜しいところまで近づいてはいたのだ!
    しかし、ことわざとしての意味ではなく、ことわざの字義通りの方の意味が事件を象徴するとは……してやられた、と思うわけがない、馬鹿!

    「さあ、見せなさい、あなたのペニスを!」こんな名探偵の決め台詞は、断言してもいい、今後未来永劫再び現れないだろう……

  • 図書館で借りてまず、初めて表紙を隠したいと思った。
    堂々と職場で読んでいられる気がしない。
    そしてベタ展開からの、まさかの探偵、まさかの叙述ミステリ。
    しかし不思議と騙された感はない。
    ああそーなんだ、、、ふーん、へぇー
    ていう感じ。
    でも面白かった。というなんだか支離滅裂な感想。
    続編を読みたいような気がしてきた。

  • ああああモヤッとする。モヤッとするううううう。
    稚拙な文章はわざとなのかも知れないけど…

    何ていうか、自分が感じた事を例にすると、プロと自称するコンサートに来て、稚拙な演奏で始めてびっくりさせるのかなと思いきや最後まで稚拙な演奏で、終盤に突然「うんこ!!うんこうんこうんこ!!」と叫んで終了するみたいな。

    この作家の作品は初めてなので他のはちゃんとしてるのかも知れないですが、これに関してはあまりにもメフィスト過ぎる…

  • 孤島で起きる殺人事件、犯人も理由も手段も気になるけど、1番気になるのはタイトルの8文字は何が入るか。章が変わる度にあれかな、これかな、と考えてたけど、まさかの展開と答えが!これは分からんわー!これが噂のバカミスというやつなのか!

  • 面白かったー!!
    図書館で在庫ありとなっていたので目を皿にして探したが見つからず、やむなくスタッフの人に探して持ってきてもらったが、表紙が下品でめちゃくちゃ恥ずかしかった。文庫本エリアじゃなくて単行本エリアにあるんかい。
    表紙の女の子がキーマンだとは思ったが尻軽だし何なんだ、情景は細かく説明してくれるけど少し退屈だな、、最後までこんな感じで最後の最後で展開するんかなーと思っていたところ、第三章の南国モードになったら急に主人公が二重人格のようになるし、周りも待ってたよーとか言ってどういう状況?おもろ!と思った。
    その後無事、事件が起こるが沖は小野寺のこと好きとか散々言ってたのにらいちと寝ちゃって、もぉ何なの?と再度キレかかる。しかし、その後のらいち解決編でまたもやぐぐっと引き込まれた。
    「挿話 井の中の蛙」でさくっと犯人をお知らせされ、ヌーディストだったという事実(だかららいちに迫られた時に拒否できなかった?)も追加され頭の中がてんやわんや。いや、全裸だったんかい!重紀に至っては船着場から。確かにそれはキャラ変わってもおかしくないし、そう言えば写真撮られたりもしてたわ。
    包茎がポイントだったり、良い人そうだった浅川がクソだったり、深影は重紀に怪我を負わせた罪悪感からいっしよになったと思ったらただのクソだったし、挿話のまんまの犯人だし、色々ツッコミどころはたくさんあったけど、ほんとに面白かった。
    続編あるのかな?

  • あ~、アホだぁ~、色んな意味で。表紙絵からなんだかヤバさを感じて楽しみに読む。女装?全て予想が外れる。ある島に毎年夏にバカンスで集まる集団。公務員の主人公、弁護士、医師、大学院生、謎の表紙絵の赤髪の美女、島のオーナー夫婦。まず2人が島から消える(隠れている可能性も)。さらにもう1人が完全に殺される。クローズドサークルで起きる謎の失神2件。さらに2人の激しい肉体の交わり!げげっ。もう頭がこんがらがる。そこで1人が謎解きを披露する。おーすごい!なるほど、全部つながる。この島って〇〇〇〇〇〇!Oh,Yeah!④

    • ポプラ並木さん
      (⌒▽⌒)アハハ! あきさん、おはようございます!くだらなさすぎて笑えましたね。映画化は絶対無理な小説でした。らいちシリーズがあるんですね。...
      (⌒▽⌒)アハハ! あきさん、おはようございます!くだらなさすぎて笑えましたね。映画化は絶対無理な小説でした。らいちシリーズがあるんですね。調べてみます。ホラー系を読んだ後はいいデザートになりそうです!
      2022/11/10
    • ポプラ並木さん
      アールグレイさん、昨日は読書できたかな?
      遅くまでお疲れ様!
      アールグレイさん、昨日は読書できたかな?
      遅くまでお疲れ様!
      2022/11/10
    • ポプラ並木さん
      まつさん、(⌒▽⌒)アハハ!
      えらい!
      国民の三大義務 (こくみんのさんだいぎむ)とは、 日本国憲法 に定められた「 教育の義務 ( 2...
      まつさん、(⌒▽⌒)アハハ!
      えらい!
      国民の三大義務 (こくみんのさんだいぎむ)とは、 日本国憲法 に定められた「 教育の義務 ( 26条 2項)」「 勤労の義務 ( 27条 1項)」「 納税の義務 ( 30条 )」
      日本国憲法に従いましょう!
      2022/11/10
  • なんじゃこりゃ(いい意味で)
    事前知識無しで手に取ったのが、まあ良かったかな。「南国モード」でイヤな予感はしたけど。
    楽しめました。ボリュームもホドホドでヨシ。

  • Twitterのフォロワーさんが読んでいたので気になった1冊。
    文庫版の表紙と新書版の表紙が全く違っていて、ネット予約して図書館で借りたのが新書版だったので、イメージしていたのとは全く違って驚いた。
    文庫版の表紙は、作者の冒頭のお題通り、〇〇〇〇に入る言葉を考えながら物語を読み進める感じですが、こちらの新書版の表紙だと、お色気で伏字になりました、って思いました。
    が、読み終わってみれば、新書版のカバーから受けるイメージの方が内容には合っているのかも。
    ぶらり湯けむり殺人事件!のように、明るく楽しいドタバタ殺人事件でした。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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