ヒストリエ(7) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1583
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063107876

感想・レビュー・書評

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  • 皇子アレクサンドロスの謎が…。いろいろややこしい。エウメネスが常に余裕あり(な描き方)であまり緊張感がない(笑)。
    アテネの将軍カレス対マケドニア軍。どうなるか…。

  • コミック

  • 2011-11-23

  • アレキサンダー大王が解離性同一障害とは、大胆な虚構ですね。これが後にどのようなドラマをもたらすのか、楽しみです。また、母の姦通相手は理不尽な最後を迎えますが、その容貌がポンペイに残された壁画のアレキサンダー大王像に瓜二つです。実の父親ということでしょう。物語のラストに繋がる重要な布石が打たれました。

  • この絵、なんか見たことがあるが、どこでだったか。

  • マンガ

  • 王妃が怖い! ヘファイスティオンは王妃によって作られた人格だったのね… はぁ、あの蛇のシーンは夢に見そうなくらいリアルで怖かった。ビザンティオンを攻めるにあたり先遣隊としてカルディアに入ったエウメネス、なんだかんだと順調に出世していくな。フィリッポス率いるマケドニア軍が攻撃を仕掛けるけど、今はまだ緊迫感がないのはあの飄々としたエウメネスのせいなんでしょうか(笑) 感謝、感謝のお借り本。

  •  アレクサンドロスの二重人格の謎はすぐに開かされている。第2人格ヘファイスティオンはヘビが嫌いだからヘビの痣を白粉で塗ってしまう。ただそれだけのこと。なぜ第2人格が出てきたのか、それは母オリュンピアスが関わっている。
     種々の種明かしは済んでしまうので、むしろこの二重性によってアレクサンドロスがいかに名君・名将となっていくのかがストーリーの駆動源となりそう。だがそれもまだ先の話。

     エウメネスは今度はフィリッポス王に命じられ、マケドニア将棋を作ったりしている。

     そして3年が経つ。
     マケドニアの覇権を阻止せんとするアテネに味方するビザンティオンとペリントス、これを落とすべくフィリッポス王は軍を上げる。エウメネスも書記官としてそれに従うのだが、まずはその手前にあるカルディアに向かう。エウメネスの故郷である。カルディアに軍を置くなどの交渉に王の代理として向かったのがエウメネス。出迎えるカルディアの有力者ヘカタイオスは、かつてエウメネスの義父を謀殺し、彼を奴隷として売った男である。3年前、エウメネスがカルディアに寄ったときには同じ地面に立った。そして今回はエウメネスが馬上で、ヘカタイオスは家来のように徒歩である。
     読者はザマミロと思うのだが、エウメネスは淡々としており、昔の友人たちは「会うたびにわけがわかんなくなってる」と呆れる。こういう軽妙さも好き。

  • マケドニア王フィリッポスに見初められ、書記官となったエウメネス。そこで 出会った王子アレクサンドロス(後の大王)の二重人格の秘密に触れ、さらに は王の依頼でマケドニア将棋を開発する。
    一方、マケドニア軍は近隣に覇を唱えるべく東進を開始。拠点になるのはエウメネスが育った町カルディア。
    マケドニア軍の一員としてエウメネスは旧知の人々と再会した。目指す攻略先はビザンティオン(現在のイスタンブール)である。

    アレクサンドロスの複雑な心情や、エウメネスが正式にマケドニア王家の、それも王に近しい家臣となったことが描かれている。

    少年期のアレクサンドロスは、家臣や友人思い。涙もろく、この上もないほど優しい気性。史上に残る大王の臣下への憎悪の深さや宮中での孤立性は、今作では大王の別人格と設定されたヘファイスティオンに仮託されている。
    書記官ディオドトスは言う。「はっきり言ってヘファイスティオンはどうしようもない、けどねアレクサンドロス王子は……あれは良い子だよ」
    ミエザでの一件、誰も乗りこなせない荒馬ブーケファラスを駆り、落ちれば死が待つ断崖の向こう側へ飛ばずにおれない。
    王子の学友レオンナトス(5巻でフィリッポスとアレクサンドロスの酒席の戯言を持ち込んだ人物です)は言う。「ひょっとして……(ヘファイスティオンが)出たのか?いや……違うな。これこそが王子だ!」
    実母オリュンピアスの暗躍や不貞と教育、オッドアイ(これは史実みたいですが)や顔面の蛇のアザといった漫画的で一件馬鹿馬鹿しい記号まで、アレクサンドロスの特異性の表現に寄与している。

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著者プロフィール

1960年7月28日生まれ。東京都出身。1985年、ちばてつや賞入選作品『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。『寄生獣』で第17回講談社漫画賞(1993年)、第27回星雲賞コミック部門(1996年)受賞。2003年より「アフタヌーン」にて『ヒストリエ』の連載中。

「2004年 『雪の峠・剣の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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