バガボンド(1)(モーニングKC)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063286199

感想・レビュー・書評

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  • 宮本村を飛び出した新免武蔵(しんめん・たけぞう)と本位田又八(ほんいでん・またはち)の2人は、関ケ原の戦いで落ち武者狩りに襲われることになります。そんな2人をかくまってくれたのが、合戦上で死者の持ち物を奪って生活しているお甲(おこう)と朱美(あけみ)の母娘でした。武蔵に好意を寄せるお甲は、辻風典馬(つじかぜ・てんま)という男が率いる野武士団に襲われ、武蔵は彼女を助けるために一人で戦います。一方、武蔵に加勢することのできなかった又八は、彼を捨ててお甲とともに逃げ出します。

    こうして、たった一人になった武蔵は宮本村へ帰りますが、彼が又八をそそのかして村から連れ出したと信じる本位田のおばばは武蔵を陥れようと考えます。

    吉川英治の『宮本武蔵』を比較的自由にアレンジした、ハードボイルド作品です。「国民文学」と称される吉川の原作をマンガの世界に移植するという試みが、現代日本文化においてマンガがどのような位置を占めているのかを、よく表わしているような気がします。

  • これまた強烈なマンガだ。

    井上雄彦さんの手で武蔵がどんな人生をおくっていくのか楽しみな1巻だった。

    はずかしながら、ちゃんと読むまでタイトルを「バカボンド」だと勘違いしてた笑
    武蔵の生き様がいい意味でバカだという意味が込められているのかと思っていたが、正しくは「バガボンド」であった。どういう意味なんだろう。

    そしてさらに原作もあった!

    吉川英治の「宮本武蔵」武蔵と言ったらこれという小説が原作だったとは知らなかった。表紙見たらすぐにわかることだけど、やっぱりちゃんと読まなきゃわからないことって多いんだなと実感。

    これからどうなっていくか期待!

  • 読み返し。

    絵の迫力と、無駄に言葉で説明しない技巧が素晴らしい。
    『スラムダンク』の後にこれだけ題材も違い、描き方も変えてこうした壮大な物語が描けるところが、流石井上先生という気がします。
    先生自ら「子供に読ませたくない漫画」と仰っているそうで、人の死や汚さも真正面から描いており、大人でも苦手な方は苦手かもしれません。

    武蔵の野放図でありながら漂う魅力、手柄を立てて立身出世が目指せる時代の魅力、様々な魅力に溢れています。
    折角命が助かり家へ帰れるという局面に、
    自分は流浪して力を試すという武蔵の強さ、無邪気さと、
    早く家に帰りたかったはずがお甲と逃げてしまうという弱さも垣間見える
    又八の人間臭さの対比が読ませます。

  • 表紙の武蔵のイケメンぶりと来たら! 『ジョジョ』や『20世紀少年』と比べるとセリフが少なくて絵で進めていく感じ。

  • 原作は知らないのですがプロフェショナルを見てから気になってました。
    アクションシーンの勢いとアクションがすごいですね。
    迫力があってさすがです。

    あとおばば怖すぎ。
    そそのかしたのだとしても又八が納得して行ったのだからそこまで責めなくても…。

    又八も誰かに強く求められたかったのかなぁ。

  • 又八に幸せになってほしい。

  • ネタバレ 原作(「宮本武蔵」吉川英治著)を読んでいたら、買って読むまでもなかろうなぁと思えてしまう。しかし、もう少し判りやすい形で原作者名を明記した方がよいかなぁ、とも(ことに読メのレビューを見てそう思う。原作が全てではないが、本書を創作と言い切るには躊躇するので。特に史実にない又八・おばばのキャラは著者の独創ではない。)。まぁ、お甲はともかく、お通はイメージが大分ちがうけどねぇ。原作のお通は、良くも悪くも古風な「3歩下がって男についていく」タイプだからなぁ…。本巻は、関ヶ原から武蔵作州宮本村に帰郷まで。

  • 血がドバっとなって得意ではありませんが、引き込まれます。おつうさんかわいいです。

  • アクションシーンに動きがあって好きだなー!でも人間の強い部分弱い部分描いているだけに、そのあたりは逆に見慣れて見えて、物足りなく感じるところも・・・。でも面白いからとりあえず次の巻読んでみる!

  • 前に途中まで読んだんだけど、どこまで読んだか忘れちゃったので1巻から読み直しています。
    井上雄彦さんは、わたしが東京都現代美術館で舞踊のパフォーマンスをしてたときに、同じロビーでちょうど井上雄彦展をやっていて、筆で描いた大きな絵が飾られていて、すごく迫力のある活き活きとした画力に圧倒されました。
    以来、ファンです。

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著者プロフィール

1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。

「2014年 『バガボンド(37)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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