プラネテス(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
4.07
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063287356

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は2070年代の宇宙。ハチマキこと星野八郎太は、宇宙船にぶつかると大事故に繋がる様々な宇宙ゴミ(スペース・デブリ)を回収する職に就いている。――人々の生活がリアル。時間が経っても変わらない物が沢山あるみたいです。そして理系のダメな私には分かりませんがSFとしても名作だそうで、そういうのが好きな人にもお勧め。

  • SFモノかと思いきや、
    実は人のじくじくした内面の悩みが主題のマンガ。
    悩みは青臭いけど、切ない。

  • ハッキリ言って難しい、ちょっと理解できない。宇宙は広い、その中で必死にもがいて生きてる僕等はなんてちっぽけなんだ。でもこの広大な宇宙の中で生きてるんだ、そんな風に感じる漫画。

  • 2070年代、人間は地球圏を月面にまでようやく押し広げていた。夢とエゴに満ちた航宙士志望の青年・星野八郎太(通称ハチマキ)の成長を軸に描く、「惑う人々(プラネテス)」たちの物語。「SF」を一段階進めた大傑作。
    2002年度星雲賞コミック部門受賞。2003年にはNHKでアニメ放送開始。そのアニメも2005年度星雲賞メディア部門受賞。

    「しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。しかし、生きることーーその強さも弱さも何も変わらなかった。」

  • 一巻の表紙で、所在無げに宇宙を仰ぎ眺めているハチマキの顔がこの作品の全てを語っている。遠くに行くことと、そばにいることの話。

  • かなり前からタイトルだけは知っていた。
    そして賛否が割れている作品だということも。
    why?と思いつつ結局読まないまま月日は流れ、気づけは20年以上も経っていた。

    これねえ、20代くらいまでに読んでいたら、多分もっと絶賛していたんだろうなと思う。
    エヴァが流行ってどうこうの同時代に、若い作者の手でこれだけの話が描かれていたということは瞠目に値する。
    人間ドラマとしては今読んでも十分面白いと思う。

    ただなんかはまらなかったのは、自分が歳食って幾分耐性がついたせいか。
    逆にこれ若い頃読んでいたらここで思考停止しちゃったかもしれないなという危うさに気づいた。
    宇宙が舞台の一見壮大な話に見えて、実は小さいんだよねこの漫画。
    これ先に言った「人間ドラマとしては面白い」とバッティングしていると思う。
    実は宇宙って人間ドラマと一番噛み合わないんじゃないかと考えてしまった。
    それが悪いとは必ずしも言わないけど、独特の古さと青臭さを感じずにはいられなかった。
    それは2024年ではなく、20年前の基準で見てもそうだと思う。
    もっともっと昔のSFより窮屈で狭くて小さい。しかも自分でその狭い個室に収まりに行っているように見える。
    それをリアリティということもできなくはないが、自分にはどうしても受け入れられなかった。

    国境がない世界は平和で幸せな世界か?
    自分の答えはNOだよ明白に。

  • 高校生の頃に初めて読みました。
    2012年頃?
    原作を読んで衝撃を受けて、アニメも見てそれも大好きになって、しばらくは「プラテネスは私のバイブル」と思ってました。

    愛って何?
    生きるって何?
    と迷える青春時代に答えをくれたような気がした作品だったんです。

    その後10年で大学に行き就職、結婚、出産と色々経験し、価値観も変わったりしながら今に至りますが、初めて読んだ時の衝撃が忘れられず、ずっと手放さずに持っています。

  • 何を求め
    何を犠牲にするのか
    何を目指して
    何を目指すことをやめるのか
    働くこと
    働くことで夢に一歩でも近づくこと

    デブリが漂う宇宙がそこにあるからこそ
    何にどう対応していくか
    誰かが置いたものだからこそ
    誰かが片付けなければいけない

  • 御存じの方も多いと思うが宇宙のゴミ拾い(スペースデブリ回収)をしながら航宙士を志望する青年の成長を軸とした群像劇を描く近未来SFコミック。
    アニメ化もされたがコミックでは別の展開となっているがどちらも面白いので是非原作も読んでほしい。コミックの方がより哲学的で深いか
    もしれない。

  • 久々に引っ張り出してきて読んだので登録.

    普通のSFとは違い(普通のSFってなんだ?)とてもそこにあるリアルを感じる.
    宇宙で生きるということ,宇宙で生まれるということ,宇宙で死ぬということ,宇宙を目指すということ……そういった近未来的な,そして決して理想だけではない現実(になるであろう)ことが描かれた素晴らしい宇宙漫画.
    未来のことが描かれているが,刊行されてから20年,陳腐化したものがあるかと思いきや,未だ時代は漫画には追いついていない,改めてSFというものに凄さを感じる.

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著者プロフィール

1976年5月4日生まれ。神奈川県横浜市出身。血液型B型。
「モーニング」掲載の『プラネテス』でデビュー。現在は「アフタヌーン」にて『ヴィンランド・サガ』連載中。
2002年、第33回星雲賞コミック部門賞受賞。
座右の銘:「あ、一瞬待ってください、じゃ半日でもいいです」


「2023年 『ヴィンランド・サガ(27)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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