未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065117682

感想・レビュー・書評

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  • 会社の研修の課題図書だったため。

    うーん、暗い。
    暗くなる。

    普段田舎の両親を心配している身としては、とても身に詰まる内容。
    人口減少とかは全く問題だと思わないんだけど(著者の方と同意見)、
    高齢化が怖い。
    自分はまあなんとかするにしろ、親がなあ。

    自分も不安だけど、まあまだ対策としてできることはあると思う。
    健康寿命を引き上げて、生涯現役が普通の時代がくるといいな。
    最後に書かれている通り、できることをしよう。
    それらをしても、現在の田舎の高齢化の問題は解決しないけどな。
    今が価値観の過渡期で、耐え時ってことなのかもしれない。

    でもなあ、
    人間ってこんなに長生きする必要あるのかね。
    と思わせられる一冊。

    危機意識がない人(ニートとか)は読んだ方がいいかも。
    読んでも響かないかもだけど。
    ネガティブな人は読まない方がいい。

  • 少子高齢化が急速に進んでいる日本についての未来を予測した本第二弾。
    ある程度、統計を取ったうえでの調査なので、それなりに説得力はあると思う。結構、悲観的な予測だとは思うけど。
    科学の発展についてはそこまで予測しておらず、なんだかんだで大丈夫じゃないのかなと思えるところもあった(楽観すぎるかもしれないけど)。ただ、宅配ドライバーの不足といっても、これからはドローンや無人運転があるし……。と思って読んでいたら、「ドローンも無人運転技術もNG」という話がでてきてちょっと悔しかった。
    ちょっと驚いたのが、各国の65歳以上の溺死者数についての話。日本は10万人中19.0人なのにたいし、フランスは3.5人、アメリカは1.5人、イタリアは1.1人だそうで、日本が突出しているらしい。原因はヒートショックだそうだけど、日本人特有の入浴スタイルが影響しているそう。年取ったら、風呂の入り方にも気を使ったほうがいいんだろうな。
    後、高校野球の選手権大会で、中には別の高校が合同でチームを組んで参加しているところもあるということを初めて知った。そういうのってOKなのか。もし出場したらどこの校歌を歌うことになるんだと著者が気にしてたけど、君が代でも歌っとけばいいんじゃないかな(都道府県民歌というのもありだけど、自分は住んでる県の歌なんて知らない)。ただ、合同チームが増えたのは少子化の影響で部員が減ったからと書いてあったけど、東京の高校にもあるということは、趣味の多様化のほうが理由なような。入部率自体が減ってたりしないのだろうか。
    とりあえず、人口減少社会なことに変わりはないのだし、この本にも書いてあるように「働けるうちは働く」と思っておいたほうがいいんだろうなと思う。自分が60歳になったときは、定年制なんて無くなってるような気もするし……。

  • 少子高齢化や人口減少で起こる身近なことがいろいろ書いてあって、驚いた。身近な対策としては、ライフプランを立てて、働けるうちは働くということ。けっこう深刻な問題がすぐ近くまで迫っていることがわかった。

  • 未来の問題を可視化してまとめてくれている本。
    さまざまな問題がありすぎるので、とりあえず自分に直撃する問題をどうにかするために、この先行動していこうと思った。

    20代女性の一人暮らしは男性に比べて少ないのに、80代女性の一人暮らしは多い。女性の方が長寿のため。なんだこりゃ。

  • リンダグラッドン読めば充分かな

  • これから身の回りで起こる悲観的影響。

  • 前作の「未来の年表」(つまりパート1)を読んだのは、ちょうど1年前だった。
    人口動態ほど確実な未来はない。
    2017年生まれは946,060人だそうだ。
    彼らが20歳になる2037年の20歳人口は「946,060人以下」でしかない。(当たり前だ)
    こうやって計算すれば、おのずと未来は正確に予測できる。
    人口が減ると言われているが、この「生まれてくる人」よりも「死ぬ人」が多いからだ。
    つまり年間95万人位ずつ亡くなる方がいれば、日本の総人口は横這いだ。(もちろん当たり前だ)
    これが「これから数十年かけて、毎年90万人ずつ純減していく」というのだから、日本は超異常事態だ。
    単純計算で、毎年90万人生まれ、180万人死んでいる状況。
    180万人と言えば、今の熊本県くらい。
    熊本県は、都道府県別人口で22位だ。
    つまり毎年毎年一つの県が消滅するくらいの人が死んでいくのだ。
    これだけでもピンとこないが、年間180万人が死ぬということは、一日では約5千人が死んでいる計算になる。
    全国で現在稼働中の火葬場は、約1,400か所。
    全ての火葬場が、一日3~4人ずつを、盆も正月も休みなく火葬し続けなければ処理できない計算だ。
    いかにすごい状況になっているか想像してほしい。
    日本の人口が1億人以下に割り込むのは「2053年」と予測されている。35年後だ。
    今現在の人口が、約1.27億人。
    35年間で、2,700万人が「純減」する。
    (つまり死ぬ人は約2倍位いる計算だ)
    35年後、あなたはまだピンピン生きている。
    今定年で60歳としても、その頃95歳。
    医学の進歩、テクノロジーの進歩で、人生100年以上生きる訳なので、95歳なんて普通に生きているだろう。
    人口が1億人しかいないのに、若い人はほとんどいない、老人社会の日本。
    そんなことを想像すると恐ろしくなるが、確実に訪れる未来なのである。
    本当に「生き方」そのものを考え直した方がいい。
    息子にも「真剣に考えろ」と言っているが、どこまで理解しているか。
    我々現役世代が、未来を少しでもいい方向に変えていくしかないのだ。
    今何をすべきか?考えて行動していきたい。
    (2018/7/10)

  • 前作に引き続き焦らせてくれる具体的な内容の数々。
    これが大袈裟にいってると感じてしまう自分が怖い

    2018年に出版されたものだけれども
    今後の対策としてテレワークが出されていた
    事情は違えど、今回のウイルスのおかげで前向きな検討になればいいなと思う

    自分が都心にずっと住んでいるから全く危機感がないけど
    田舎の方だと電車が少ないのは当たり前のことで
    それがさらに厳しくなってくるとなると
    本当に日本に住むのはツライものがありますね

    かなり考えさせられるいい本です

  • この本に書いてあること。
    間違いなく、起こりそう。
    少しずつ、対応できる準備はしないといけない。

  •  1巻の「未来の年表」に続き、非常に示唆に富む内容だった。
     これを読んでいると読んでいないとでは、将来に関する予測や見方、心構えがだいぶ違ってくるのではないかと思うほど。
     自分は子育て真っ盛り中の女性であるので、今後(老後)自分のライフプランを考えるにあたって参考になる部分が多かった。
     女性は個人事業主が多い、生活系、趣味系、教育系の起業が多く収入も半分は20万円以下、35~40歳での起業が多いというデータは新鮮で面白かった。自分も特になにかあるわけではないが、なにかしらで起業して・時間に縛られない・老人になってもネット上で売り買いできるスキルというのは必要なのではないかと考えていた。そうでなければ老後収入源が本当にないからまずいのでは。収入を欲張らないという点が現実的だなと思えた。
     非常に面白い、なかなか見聞きしたことがないデータを知れるので興味深い本であった。
    個人的には、孫と将来同居を夢見ている。これからの時代はすべてが縮小縮小に向かい、昔みたいに一族が地域に固まって助け合う形に戻るのではないかと期待している。

    • momchapさん
      同感です。私は子どもたちは海外へ、と思ってしまうのだが、基本は地域コミュニティになっていかなくては成り立たないでしょうね。もっと地方自治につ...
      同感です。私は子どもたちは海外へ、と思ってしまうのだが、基本は地域コミュニティになっていかなくては成り立たないでしょうね。もっと地方自治について真剣に考えるべきなのかもしれない。
      2019/06/30
    • トムソンガゼるさん
      momchapさん
      コメントありがとうございます。子供を海外へ出すのも考えますよね。今後は地方や地域のコミュニティの視野からみた生き方が重...
      momchapさん
      コメントありがとうございます。子供を海外へ出すのも考えますよね。今後は地方や地域のコミュニティの視野からみた生き方が重要になってくるように私も思います。
      2019/07/01
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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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