未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065117682

感想・レビュー・書評

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  • 少子化によって近い将来日本で何が起きるかが書かれています。既にコロナ禍によって露呈している事象も有り現実味を非常に帯びています。最後に我々がすべき事の提言も有り是非広い世代で読んで欲しい本です。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50102699

  • 技術の発達で、この本に記載されている電車やバスの遅延が頻発はそれほど問題にはならないと思う。
    それよりも、働く場所に依存しなくなるので格差がさらに進むだろうなと感じた。
    その他の高齢化に伴って起きる問題は、かなり的を得ていた。
    私が女性なので、1番考えさせられるのは長生きのリスクについてだ。
    今の段階から対策を取らないと豊かな老後生活は送れないだろうと感じた。
    いつまで働けるか分からないので、起業または株式投資なども有効に思える。
    日本の社会保障がいつまで続くのかは不明なので、リスクに備えた方がいいという事を学べた。

  • 少子高齢化や人口減少が日常生活にどう影響を与えるのかを、統計データをもとに解説した本。『未来の年表』の続編。

    前作『未来の年表』では少子高齢化や人口減少が与える影響を国家レベルで読み解いていきました。今作『未来の年表2』では、前作で語られた内容を個人生活レベルで読み解いています。

    前作を読んだ上で『未来の年表2』を読むと、少子高齢化や人口減少の問題が重要度の高いものであることがよくわかります。

    社会問題を広く知ってもらうには、身近な出来事に置き換えることが一番です。前作も含めて本書は少子高齢化・人口減少の問題を理解する入口として最適だと思います。

  • 前作「未来の年表」を読んだうえで購入
    ・読者にとって身近なトピックを掲載、ということだが、スケールが小さかったり枝葉の話については、正直ピンと来ないところも多々あった
    ・トピックの位置付けや並び順、トピックごとの繋がりが感じられず、ただ羅列されているだけのような印象もあった
    ・タイトルに「人口減少~」とあるが、人口減少というより単に不景気が要因では?と思うトピックもあるように感じた
    ・著者自身が1963年生まれだからか、「就職→年功序列で昇級、マネジメントを担う→結婚→退職→年金暮らし」が無意識に?ベースとなっているような節が感じられ、平成生まれの自分としては違和感を持つところもあった

    以下メモ
    1.これから起こること
     ①住まい…自宅での事故死、空き家の増加、野菜(農業従事者)の減少
     ②家族…高齢者の外出増加に伴う事故、待ち時間、問い合わせ等の増加
     ③仕事…労働者の高齢化、それに伴う廃業の増加、東京一極集中による預金の一極集中(地銀消滅)
    ※マイカーブーム到来→公共交通機関の縮小→マイカー勢の高齢化→運転できなくなる→公共交通機関は既に消滅→動けなくなる
     ④暮らし…投票環境の悪化、救急隊員の不足、ガソリンスタンド減少、林業従事者の減少→豪雨被害の増大
     ⑤女性…定年後に再就職難民となる女性の増加、万引き増加による刑務所の介護施設化

    2.今からできること
     ①個人…働けるうちは働く、副業、家の中のコンパクト化
     ②女性…育児と介護のライフプランを描く、年金受給を繰り下げる、起業
    →これから高齢となる女性は、世代的に賃金が低かったり寿退社が多かったりと、年金受給額が低いと見積もられている
     ③企業…転勤廃止、テレワーク、フリーアドレスの推進
     ④地域…商店街の営業日を絞って開く(週末商店街)→週末のみの移住者、高齢者、若者などの交流の場として盛り上げる

  • 前作「未来の年表」の続編で、今作は少子高齢化によって将来身近に起こる事態を様々なデータに基づいて解説されていました。

    前作に比べて数値の羅列感が目立っていて少し読みにくさは感じましたが、今作でも日本が置かれている現状と日本の未来像に対する理解は深まりました。

    著者が示す少子高齢化に対する解決策のいくつかが、不幸中の幸いなのか現在のコロナ禍により実現されつつあるので、この機に日本社会が良い方向へと変わることに期待したいです。

  • 前作でも思ったけど、恐怖感を煽るだけ煽るのは結構だけど、対策についての論考が弱い、と。本作もそれは同様。ただ、コロナ渦というまさかの災厄の中で、本書最後に記された未来への提案は、そのいくつかが短期間で実現するという事態になった。ポジティブに考えるなら、未来の懸念への対策が、前倒しで行われているという面もあり、その成果には期待したいところ。

  • 前著は社会、マクロレベルでの話であったが、本作は個人レベルに起こり得るシナリオで記載されている。興味深い内容であるし数字も多いのだが、やや結論が飛躍するものも多く、読みやすさの面からも前著の方がインパクトがある。

  • ・高齢者の事故発生場所は、家庭内である。
    ・人口減少に伴って「所有者不明土地」が増大する。

    ・2042年 団塊ジュニア世代の先頭が、70歳になる。
    ・地域生活にとって欠かせない業種の休廃業は、地域の存続自体を危うくする。

    ・団塊ジュニア世代が、50代に突入する2021年ごろから、企業の人件費はピークになる。
    ・「Old Boys Network」排他的で非公式な人間関係や組織構造。

    ・自社内の研修をもって社員を育成していける企業は減った。
    ・商店街は、ときおり開く。

    ・いつの時代も「変化」があるところには、チャンスがある。

  • 少子高齢化によって起きる問題を広く書く本
    前作とあまり変わってないような。対象をいろいろなものに広げたって感じかな。
    不安な話を得たいタイプの人にはおすすめできる。

    家での孤独死、空き家・所有者不明、農業衰退、小中学校統廃合、高齢客対応、貧乏定年、労働者不足、ガソリンスタンド不足、山林放棄、恒例犯罪者、
    個人対策①長く働く②複数仕事③コンパクトな家④ライフプラン⑤年金後回し⑥転勤なし⑦テレワーク⑧商店街

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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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