- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087204445
感想・レビュー・書評
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人が一番辛いのは、「自分はみすてられている」「誰からも顧みられていない」いう思い。人がなぜ働かなければいけないのか?答えは、「他者からのアテンション」、「他者へのアテンション」を抜きにして語れない。
社会のなかにいる自分を再確認できるし、自分はこれでいいのだという安心感が得られる。そして自信につながっている。 (P120~128)
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タイトルと内容が一致してない気が。
『悩む力』ってか漱石本w
漱石読みたくなること間違いなし!
途中、「人々」とかの定義がわかんなくなったり、「自我は他者との相互承認でしかありえない」とか「ん?」って思うとこもあったけど、(神の存在定義が書かれてないから)全体的に面白かった。
姜さんて、好き嫌いはっきり分かれる人だと思うけど、この一冊だけじゃわかんないなー。
あと、あたしは産まれた時から「我々」って観念既になかったなって思った。(P.31) -
人間は高等であるが故に悩むのである。
悩まない人間よりも,悩む人間の方が高尚である。
悩んで悩んで悩みぬいた暁に自我を見つけることができる!
漱石とウェーバーという(著者が尊敬していると思われる)二人の偉人を例にとって,どれだけ彼らが悩んでいたか,どうして悩んだのかは非常に興味深い。
僕は結構クヨクヨする方だから,今後は自信をもって堂々と悩むようにしたいな。そんな考えをもたせてくれたお勧めの一冊。 -
大体この本を手にする時は悩んでるとき。
というよりも悩んでいるときに限ってこの本がそばに置いてあったりする。
個人的にはバイブル的な本。 -
意外に思われるかもしれないが、こちらの本には悩みの解決方法として「つながり」というキーワードが出てくる。
例えば、「なぜ人は働くのか」については、他人からのアテンションを求めているから、そして「自分が社会の中で生きていていい」という実感をもつため、と述べている。
確かに、一生暮らせるだけのお金があったとしても「失業したときに安心して求職活動ができる」と思いながら、やはり人とのつながりが欲しくて働き続けるのだろうな、と思った。
また、「なぜ死んではいけないか」についても、つながりが出てくる。少なくとも漱石の時代には慣習に基づく考えから説明がついていたが、現代ではそのような慣習意識はない。個人が「自由」を得たことと引き換えに、慣習に代わって生きる推進力になるものを手に入れるように強いられている。力になるものは何かというと、究極的には個人の内面の充足、すなわち自我、心の問題に帰結する。自我を保持していくためには、他者とのつながりが必要である。人と人とがつながる方法は1つではなく、色々な方法がある。 -
印象に残ったところ、一人前とは、社会の中で他者から何らかの形で承認されることが必要。それが自分がそこにいる・いていいのだという存在感・安心感になる。そして他人同士が集まる社会ではアテンション(ねぎらい)が大切であるところ。
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いや、マジで意味わからんww
なんでこの本がこんなに売れてるん?って思った。
オレが夏目漱石について勉強不足やからかもしれんけど、話に矛盾してる点が多いし、抽象的な話しばっかりでわかりにくい。
夏目漱石をもうちょっと読んでから、もう一回トライしてみたい。 -
漱石の作品にある恒久的な人間に本質について考えさせられた。
難しいことはさておき、近代以降、自由(個人)主義の名のもとで、社会崩壊ー簡単に言うなら、人間関係の希薄化がもたらさせ、
それによって、現代人の孤立化が問題になってきた流れがよくわかった。
今、この社会の中の人間の孤立化を取り扱うには、はじめに戻って、近代社会の自由主義、行き過ぎた資本主義を考えなおさないといけないことは間違い。 -
情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。