沈みゆく大国 アメリカ (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207637

感想・レビュー・書評

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  • 人生の終わり方を自分で選ぶという崇高な目的をかかげて導入された尊厳死法は、いつの間にか、ふくれあがる医療費に歯止めをかける最大の免罪符となっていた。

    アメリカの自己破産のトップは医療費。
    専門家の自殺者で一番多いのは、医者。

    もし民間保険を廃止し、日本のような政府国民保険一本にすれば、医師を事務作業から解放するだけでなく、事務費用の節約でアメリカは年間4000億ドル(40兆円)もの医療費を下げられるのだ。実はアメリカならメディケアを高齢者だけでなく全国民対象に広げれば実現する。

    医療と薬がおそろしく高いアメリカで、人々は大抵の病気は病院に行かずに市販の薬でなんとかしようとする。媚にドラッグが拡大中。

  • アメリカの問題は日本の問題でもあることに気づかされる。特に医療制度は深刻な問題となりつつあることが良く分かる。介護しかり保険制度しかり。さらに中国はもっと深刻な問題を抱えて行くのだろうと容易に想像がつく。

  • ものすごいスピードで規制緩和へと舵を切る日本。その先に待っているものはどんな世界なんだろう?私たちは一度立ち止まってじっくり考える必要があるのでは?この一冊がそのきっかけになればいいと感じた。

  • 新聞等ではなかなか知ることができない、アメリカの医療の現状に迫ったルポ。オバマケアの狙いなど、正直言って驚かされた。著者が本書の最後に述べているように、アメリカが次に狙うのは日本市場だと思われる。医療に関するニュース等について、特に注意を払っていきたいと思う。

  • 以前(株)貧困大国アメリカ   堤未果を読み興味を持ち新刊を図書館で借りました。

    日本の健康保険制度の晴らしさを改めて感じました。

    日本の宝です。

    国民年金、厚生年金も素晴らしい制度です。

    でも・・・・

    興味のある方は是非読んで見てね。

  • ナオミ・クライン著「ショックドクトリン」を彷彿させる米国のマネーゲームショー。その舞台はいよいよ住宅から医療へ。ウォール街との国家ぐるみの癒着で、米国はとうとう人の命まで商品と化し、国家解体へのカウントダウンが始まった。そしてターゲットは日本へ。まさに一番の大敵は「無知」。オバマケアしかり、アベノミクスしかり。上辺しか理解していなかった自分が恥ずかしい。

  • 久米書店

  • すごく読みやすく、わかりやすい。

  • アメリカの話ではなくて,アメリカのオバマケアの否定的側面の話である.オバマケアの問題点が 単一支払額が設定されていないことにある という指摘.ネガティブな面を強調するためか図が扇情的で詳しい説明がないのは いかがかと思うが,書き手のポジションははっきりしている.続巻も読みたい思う

  • 20140206

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著者プロフィール

堤 未果(つつみ・みか)/国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、徹底した現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。

「2021年 『格差の自動化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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