沈みゆく大国 アメリカ (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207637

感想・レビュー・書評

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  • 日本の医療がTPPなどのおかげで今やアメリカ型の利益重視の医療に変えられつつあることを本書を読むことによって理解した。やはりアングロサクソンについていけば百年安泰なんてものは噓であることがわかった。早く安倍政権が潰れないかな
    すべての国民が読むべき良書

  • 今後の日本が辿るであろう姿があった。そうさせないために私たちは何をすべきか?

  • アメリカって酷い国なんだなって。1999年のグラス・スティーガル法廃止ってそれで歯止めがなくなったのか知らなかった。レーガンって酷い奴だったんだな。だいたいケネディー善玉説ってのもインチキという噂だし、日本もアメリカと同盟とか言ってやばいことになりそうだ。

    ここまで人々を追い詰め1%の超富裕層が栄華を誇っていたらなんだか革命でも起こりそうな匂いがする。それを抑止するための国内の引き締めなんだろうけれど、テロが起こってそういうことがやりやすくなったんだね。テロの脅威を煽って国内を引き締め、そして我が物顔で人々を追い詰めていく。その先はどうなるのだろう。

    革命を潰すために戦争をすればいいのだろうから都合よくテロ戦争があってやりやすいのだろう。そういった宣伝をマスコミはしているし、そういったマニュファクチュアリングコンセントがあるから。

    でも1%の超富裕層とウォール街のゲーマーたちの思惑で人々を追い詰めていったらどうなるのだろうって思わずにいられない。

    続きが気になる。

  • サブプライム、フードスタンプに続くオバマケアという大規模作戦

  • 書き方は稚拙だけど、アメリカの医療制度とその政治的背景、そして日本への影響のその一端を知ることができる。

  • 2015.6.10-34
    オバマケアの実体、ウォール街との関連等のルポ。

  • アメリカに医療保険制度「オバマケア」ができると聞いて、私も期待した一人・・・。それが、アメリカを更なる悲劇に陥れるものだったとは!「無知」の怖さを感じた。

    企業に全社員加入を義務付ければ、正社員を非正規にして保険から外し。保険料は上がるが、まともな医療は受けられず、数千万~億の借金を背負い自己破産・・・。
    保険会社や製薬会社等の大企業が寄ってたかって、アメリカの医療を喰い物にする有様が鮮明に描かれている。
    次のターゲットは日本、ぞっとする。

  • 保険証があれば全国どこの医療機関でも一定水準の医療が受けられる日本。WHOをはじめ世界中から称賛されている。

    アメリカでも始まった医療保険制度改革「オバマケア」。しかし、「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」・・・。この「改革」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。

    超富裕層がビジネスチャンスとしてねらった「医療」。
    アメリカの次にねらわれているのは・・・!
    (W)

  • 日本の医療を守りたい。守って欲しい、どうしても。
    アメリカもひどいが、現政権は何がしたいのだろう。国には失望させられてばかりだ。
    戦後レジームからの脱却というがアメリカの言うことに抵抗できたことなんてないんじゃ?というなか、本書が本当とすればこの国はどこに向かっているのだろう。
    大阪都構想が否決され、自国の事ぐらい学ぶべきというのは耳が痛いが本当のこと。
    ただ、いつのまにか重大法案が成立している日本ではなかなか一般市民の声は届けられない。本当に良識があり、国、国民の事を考える人は公権力にいるのだろうか。子どもを持つ親として心配で仕方ない。
    製薬会社やらウォール街の人はもっと大局や未来を考えないんだろうか。会社が儲かっても国がなくなったら意味ないだろうに。

  • 恥ずかしながらこの本を読むまで【オバマケア】のことを知りませんでした。
    日本人だと普通に利用している皆保険。
    これらは、今回アメリカが実施した医療保険制度とは似ても似つかぬもの。医療はアメリカでは一つの商品に過ぎず、誰もが利用するもの。医療も投資としての商品ということになり、金の亡者の標的に。
    無知ほど怖いものはないと筆者が言うように、日本の高齢化社会=高額医療費をどう賄っていくのか?
    アメリカ式になった場合の、問題点がこれでもかとあらわになっている現状を知ることが出来、大変良かった。

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著者プロフィール

堤 未果(つつみ・みか)/国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、徹底した現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。

「2021年 『格差の自動化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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