- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087450651
感想・レビュー・書評
-
「命もいらず名もいらず」山本兼一
歴史小説、伝記。青墨色。
山岡鉄舟の伝記。
第二十一回さいたま読書会課題図書。
読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山岡鉄舟という武士が出来上がっていく過程が非常に面白い!
-
読了。生き様を見せられた。自分の中の侍のイメージにピッタリ。
ちょっと女遊びが酷いけど・・・
人生に向かうその姿勢を少しでも真似できればいいな。
読んだら間違いなく鉄舟が好きになる。剣道、居合やってる人はゼヒ読んで下さい。 -
読了。己を律して厳しく極端を好む物語も面白いけど、武士としての生き方も勉強になりますな。運命の扉はその人間が求めたとうりに開く。読みすすめながら、いくつも付箋を貼って線引いて、と小説とは思えない読みかたをしてしまった。お勧めの一冊です。
-
最後のサムライ、山岡鉄舟の生涯を描いた歴史大作。
勝海舟、高橋泥舟、と並び”幕末の三舟”と呼ばれた山岡鉄舟の人生前半を詳細に描き、幕末のこの国の実情を多方面から俯瞰。 -
すごいの一言につきます。
斜にかまえて本読んでた自分が恥ずかしい。もう一度本気で読んでレビュー書きます。 -
全2巻。
明治天皇にアンパンを献上したことでおなじみ
ラストサムライ・山岡鉄舟の伝記的な小説。
まず、
職人や商人などの
歴史の脇役達にスポットを当ててみたり、
有名人を描くにしても
斬新な視点で物語を構築してきたイメージの著者が、
ここまでど真ん中ストレートな
なんのけれんみも無い人物小説を発表したことが驚き。
山岡鉄舟の生涯を、
さまざまなエピソードを積み上げて描いている、
とても素直な構成なんだけど、
こんなに生き生きした鉄舟は初めてかも。
基本的に幕末の活躍を描かれる鉄舟だけど、
本著は上巻幕末、下巻明治と、
維新以降の鉄舟にもかなり比重を置かれて書かれており、
いろいろと興味深かった。
明治天皇とのエピソードとか。
書に対する姿勢とか。
そもそも、
維新で活躍といっても
敵中を突破して西郷さんに会いに行ったってことくらいで、
なんでこんなに偉人とされてるのか、
なんで政治家じゃない剣客が急に歴史の表舞台に躍り出たのか、
経緯は知っていてもいまいち納得できていなかったけど、
本著を読んで腑に落ちることが多々あった。
本当、今こそこういう人物が必要だと思うけど、
こんな人が現実にいたら、
やっぱり化け物だなあと思う。
人間でなく。
実在したってのがもはや信じられない。 -
「幕末の三舟」として漠然と知ってた(つもりだった)、山岡鉄舟を取り上げた作品。久しぶりに正当派・硬派な時代小説を堪能ーーー!
同じ作者の「利休にたずねよ」(も、すごく好きな作品でしたが)の妖しく引き込まれる感じとは正反対に、どこまでもまっすぐな生き様を描いてました。
(それにしてもやっぱり、上下巻まとめて感想書きたいのに、各巻登録しなきゃいけないのはブクログの使いづらいところだなぁ・・・)