- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452525
感想・レビュー・書評
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佐々涼子「夜明けを待つ」を読みおえて、佐々さんの命の灯が消えぬうちに未読の作品を読んでおきたいと思ってとりいそぎ入手した。
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友人に薦められて手に取ってみた本。
ありきたりだが、残された人達にとっての「死」について考えさせられる。「弔い損なわないように」という表現が心に残った。
これを読むと、海外ニュースの捉え方が間違いなく変わるはず。一度は読んでおくべき。 -
ドラマを見て国際霊柩送還士という仕事を知り、こちらを購読しました。
エアハーツの社長さんがこのお仕事に就かれたきっかけや仕事の舞台裏、
中には悪徳商法を行っている業者の事も書かれていて、中々知ることのできない業界なので大変興味深かったです。
ご遺族とのドラマも感慨深かったです。 -
題材としては素晴らしい。このような仕事があることを知れてよかった。
ただ、物語の視点が細かくぶれたり、情景描写や言い回しなど、文章として読むのに少し苦労した。 -
ドラマから原作に興味を持って読んだ。あまりノンフィクションは読んだことがなく、苦手だと思っていたが、全く関係なく最初から引き込まれ、一気に読了。
世の中にこのような仕事があることも、働く方他、関わる方々の思いも全く知らなかった。心揺さぶられる作品の一つになった。 -
188頁より
エアハースの行っている遺体を搬送し、家族のもとへと届ける作業は、悲嘆に遺族を向き合わせる行為だ。弔いは亡き人を甦らせたりしない。悲しみを小さくしたりもしない。かえってとり返しのつかない喪失に気づかせ、悲しみを深くするかもしれない。
だが、悲しみぬかなければ、悲嘆はその人を捉えていつまでも放さない。私は心のどこかで知っていたのだと思う。国際霊柩送還の仕事が、人を悲嘆に向き合わせることにより、その人を救う仕事なのだと。
弟のことを知ったあとの感情の嵐が落ち着き、心に静けさが戻ってきた頃、私は弟の存在を感じるようになった。「不在」ではなく「存在」だ。目に見えるわけではない、声を聞くわけでもない。
2023年、アマゾンプライムで、映像化されたそうだ。
あまりに過酷な内容のため、どのように表現されているのか、興味があるが観るのはやめておく。
国際化社会の背景に、このような仕事があったこと、強い覚悟と信念をもってご遺体に向き合っておられることを知った。
ものごとの表面しかみていない自分の浅はかさと、ニュースの影にある、当事者たちの思いを知ることができた。 -
数少ないノンフィクションもの。海外に関わる仕事をしているので、興味深く読みました。また、生死についても改めて考えさせられました。今年の映像化が楽しみです
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普段知ることのない仕事の裏側について知れた。
ただ、経営者の方が仕事にストイックすぎてちょっとその仕事観についていけないところもあり若干冷めた目で読んでしまった。社員にも寄り添ってあげて、、、。 -
フィクションはよりドラマチックにノンフィクションはリアルにという言葉通り、取材者の佐々さんの書かれる文章がそれぞれがこの仕事に対しての誇りやご遺族達への悲しみに寄り添うようで、目頭があつくなってしまう。
彼たちの仕事は静脈がとても印象に残った。