水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460865

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎賞、解説:北上次郎
    著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • ★2008年10月26日 77冊目読了 水滸伝1 曙光の章 北方謙三 集英社文庫 評価B+
    さすがに読み継がれてきた水滸伝を基にした物語らしく、多くの人物が早くも登場し様々な伏線が張られてこの先が楽しみです。

  • 三國志読んでたときに、書き方の癖?言い回しの使い方?が気になってしまい、ちょっと水滸伝読むのをためらってたのですが…
    面白い!
    一巻にして人物多いけど、もっと出てくるのはわかってるんですが、
    自分なりのまとめかたででも相関図作りながらでも読んでいきたい。

  • 北方謙三の時代小説は吉川英治 (三国志完読)より面白い、現代風にアレンジされているのか、ストーリーに不自然さがないので読みやすい、2巻目が楽しみである。

  • 北方水滸伝全19卷を読了。
    水滸伝そのものを読むのが始めてなので、古典原作と比較しての改編の凄さは分からないものの、梁山泊と宋との対決という大枠のストーリーの中に、多種多様なタイプの人間をそれぞれ人間くさーく展開させていく筋立てが凄すぎて、むさぼるように読みつくすのでした。
    夜中の2時にミルクあげた後に訪れる1人の平穏な時間を使って、ついつい読みふけってしまい、寝不足な日々を長々と続けてきましたが、これでようやく日常生活に戻れる!と思ったのに、あんな終わり方するんなんて、、、まんまと楊令伝を読みたがってる自分がいる。手を出すか出すまいか、迷うところだが、きっと近いうちに大人買いするんだろうな。

  • 予備知識まったくなし状態で読み始めた水滸伝。
    すでに面白い。この章は林冲ありき でしょうか。

  • 再読。

    久々に読み返してみたくなり再読。
    しばらく中華世界にどっぷり浸ろう。
    王進の落ち着いた先が夢見る生活。

    ささ、次巻へ。

  • 2017年10月8日に紹介されました!

  • ●1回目 2007.8.15

    水滸伝といえば、まず思い浮かぶのが吉川英治。
    ずいぶん昔(たぶん中学か高校時代)読んだことがあり、それからずいぶんたって、中国語からの飜訳を筑摩書房だったかな、3分の2ぐらいまで読んだ。

    中国小説を読む順番としては、一般的には三国志が先だろうと思う。
    まず三国志を読んでこの世界の虜になり、あるいは小説の面白さに目覚め、それから水滸伝に進む。私の場合もそうだった。吉川英治の新しい全集が図書館にきたのをきっかけに、三国志、それから水滸伝、太閤記、宮本武蔵という順番で読んでいった。

    吉川英治で一番面白いのはやっぱり三国志。それから太閤記。水滸伝もおもしろかったが、宮本武蔵はそうでもなかった。宮本武蔵はマンガのバガボンドの方がかなり面白い。

    三国志や水滸伝は、いまでは横山光輝のマンガから入るのが普通かもしれない。同じマンガでも蒼天航路は三国志を扱った大傑作だが、小説を読む前はオススメできない。第一もったいない。すくなくとも三国志を3種類ぐらい読んでからでないと(さしあたり吉川英治、羅漢中、陳舜臣、北方謙三のうちの3つぐらいか。コーエーのシリーズは含まず)、その面白味や有難味が分からないと思う。三国志の通むけにつくられた作品だからだ。もし先に読んでしまった場合は、他の作品を読んだ後、もう一度読み直すべきだ。

    吉川英治の三国志から水滸伝に移ってびっくりしたのは、その血生臭さである。三国志は戦闘一辺倒で、男ばかりで殺伐とはしているものの、ある意味単純明快で清潔である。中高校にも読みやすい。だからゲームにもなったのだろう。

    ところが水滸伝になると、男女の痴情や裏切りがからんだ殺人が出てきて、その俗悪ぶりは三流週刊誌顔負け。田舎の子供には刺激が強すぎる。図書館にこんな本を置いておいていいのかなと思ったぐらいである。

    三国志も水滸伝も非常に長い物語だが、どうも最後がぱっとしないという印象で共通している。
    三国志の方は諸葛孔明が死んでしまうと、登場人物がみな小粒になって、話もだんだん尻すぼみになる。蜀が滅んでしまうという史実があるから、やむおえないことではあるが。

    水滸伝はもっと印象が薄くて、108人が梁山泊に集まって、それからたしか官軍として外敵と戦い、英雄達が次々に散っていく、そういう話らしいが、後半のその部分はぜんぜん覚えていない。吉川英二の作品では108人が集まるところまでだったのかな。筑摩書房版は途中で止めてしまったし。

    北方謙三の水滸伝。
    三国志は二度読み直した。
    この作者の水滸伝が面白くないわけがない。

    第一巻は豹子頭林冲が主人公。魯智深が副主人公扱い。なつかしい登場人物名である。
    革命家たちが蜂起するずっと前。地下のネットワークづくりから物語ははじまる。
    はやくも宋江が出てくる。晁蓋は覚えていないな。

    とりあえず、大長編小説のはじまりはじまり。


    ●2回目 2008.8.31

    先日、ジュンク堂に立ち寄って、ヒマだったので手にとってみたら、思わず立ち読みのまま通巻してしまった。
    それだけのおもしろさはある本です。
    全19巻。
    まだ読んでいない方はぜひ読んでみましょう。
    絶対損はしません。


    ●3回目 2014.12.9
    2007年、2008年に続き、3度目の水滸伝。
    このシリーズは、19巻で完結の後、楊令伝、岳飛伝と続く。

    最初に水滸伝を読んだ時には、楊令伝がまだ3巻しか出てなかった。
    それを読み終わった後、連載中の「小説すばる」を毎月追っかけていたのだが、いつのまにか中断してしまった。

    このあいだ久々に雑誌の「岳飛伝」を見たら、九紋竜史進が、子午山の危機の救援に向かうところだった。
    子午山といえば、王進のもとで、史進や楊令が修業をした地。

    老いた勇将史進がそこに向かうとなれば、彼の最後も近いのかもしれない。

    雑誌には、その他にもたくさんの人物が出てくる。
    ほとんど知らない名前ばかりになっていた。

    この機会にもう一度読み直し、岳飛伝まで追いついてみるつもり。

    第一巻目は、王進の逃避行と豹子頭林冲の苦難を描く。

  • 長年の懸案であった北方水滸伝にとうとう手をつけてしまった。さてさて、最後まで読み通せるものか。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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