水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)

著者 :
  • 集英社
4.15
  • (223)
  • (183)
  • (128)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 1591
感想 : 119
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461442

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。

    いよいよ祝家荘が登場。

    あぁ、またまたそんなぁ…で、続く。
    ほんとに油断できない物語。

    今回の解説は昨今の歴史小説のガイド的でこうゆう解説がもっと読みたい。
    四巻目のネタバラシ解説者とは違い断然、好感度高し。

    ささ、次巻へ。

  • まだまだ先は長い。
    解説にあるように、人の命は地球よりも尊いなんていうのと全く対極にあるお話。
    いかに死ぬか。
    いかに自分の命を虫けらのように扱えるか。
    それが大事なのである。
    そうでなければ革命は起こせないんですね。

  • ●1回目 2007.9.2

    宋江包囲戦 第2弾

    そして一丈青扈三娘 登場!
    そうだこの人物を忘れていた。
    水滸伝でもっとも印象的な人物といえば、豹子頭林冲と、この扈三娘だった。


    ●2回目 2014.12.23

    絶体絶命の包囲戦をくぐり抜け、宋江はついに梁山泊に入る。

    史進らも、地理的に不利な少華山を放棄し、梁山泊に合流。

    そして一丈青扈三娘登場!

  • 馬桂…あれもこれも宋江の色ボケのせいだからね!冒頭の人物表でさりげなく仲間になるかどうかのネタバレしちゃうのはご愛嬌。

  • まだ折り返しにもなっていないのに、またまた死者が…。

    前巻で青蓮寺に居場所を押さえられ、通信を寸断され、たった5人で一万数千の兵に包囲されてしまった宋江たち。
    梁山泊から助けが来るのと、攻撃を開始されるのが先か。

    石積みの罠を仕掛けながら、自分は梁山泊の志を本当に理解できているのだろうかと自問自答する陶宗旺に宋江が言う。
    “自分が選んだことを、やり遂げられるのか。志は、難しい言葉の中にあるのではない。おまえのやることの中にある”

    梁山泊の面々は皆、自分がやるべきことをやる。
    その結果自分が大変な目に遭うことになっても、躊躇しない。
    自分がやるべきことをしたら、仲間もやるべきことをすると信じているから。
    そしてそれが、善い世の中を作ることに繋がると信じているから。

    そろそろ青蓮寺の逆襲がはじまってきたのだけど、やはり狙いが正確なので、この先どうなっていくのかが本当に心配。
    しかし、あの人間味の希薄だった李富も、馬桂に惚れて骨抜きになってしまったように、今回は青蓮寺の切り札・聞煥章に恋の予感。
    今までの男どもがどいつもこいつも自分のほんとうの気持ちに無自覚だったのに対して、聞煥章は自分の気持ちにうっすら気づきながらこれ以上踏み出さないようにしている節がある。
    だがきっと恋に落ちるね。
    そして、どろどろの展開になるんだね、きっと。

    今回重要人物が死んだり助かったりしますが、北方謙三の上手さを痛感。
    フラグが立ったかなーと思うとミスリードだったり、やっぱりフラグだったり。
    裏をかくのか、さらにその裏なのか、展開が読めない。
    でも、結局納得させられるわけで。
    ああ、やっぱり続きが気になる。

  • 山中に追い込まれ一万以上の官軍に囲まれた宋江一向。石積みの名人・陶宗旺の奇策、ぎりぎりの場面で林沖の登場、雷横の決死の覚悟。
    ワクワクするシーンの連続で一気読み!
    少華山を放棄し、梁山泊に合流することを決断した史進。若大将が一流の指揮官に成長していく姿も見所。

  • 五人で一万六千の兵を突破するところは痛快で圧巻。ただ、戦闘の度、犠牲は増える。
    関勝と宣賛の関係好きですね〜仲間になってほしいなあ

  • 林冲の登場が格好良かった。
    独竜岡での戦いが次巻の始まりかと思っていたら、雷横、阮小五に続いて最後に時遷まで!馬桂が憎々しい。

  • 宋江の危機の続き。
    5人 VS 1万以上。
    無敵かっ!!
    石の達人の活躍もありピンチから脱出した宋江。
    さらに張り巡らされていく官軍の罠。
    そして、時遷が・・・。

  • 阮小五、雷横、そして時遷が
    阮小五と雷横は最後まで果敢だった、笑顔で、死んでいった
    こんなに美しくて哀しい死があっていいのだろうか。

    同志が次々と死んでいく。
    そんな中、初めての宋と梁山泊の全面決戦を迎える。
    宋江は「死ぬなよ。しかし、死を恐れるな。」と言う。
    こんな短い言葉の中にも、死んだ同志への想いが詰まっていたのかもしれない。

    (めも:宋江たちが少人数で戦うシーン、見事な石積みのシーンはとても楽しく読みました)

全119件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北方謙三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×