水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461442

感想・レビュー・書評

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  • ついに李逵の料理の腕が明らかに!!
    さらに史進や元達たちの小華山料理も!!

    北方謙三の歴史小説では、料理シーンがよく出てきます。
    これが実に美味しいそうなのです。

    男の料理というやつです。
    NHKの料理番組でも料理したことがあるので、ご自身も相当の腕なのでしょう。

    今回は小華山料理のくだりを以下に引用します。
    みなさんも想像してみてください。
    本当に食べたくなりますから。


    「二頭の熊と、一頭の猪がきれいに解体された。野菜を刻む者、茸や木の実を洗う者。刻まれた内臓を、血の桶に入れて混ぜる者。山賽の広場は大騒ぎになっている。」

    <中略>

    「史進『内臓と茸や木の実は、血と一緒に煮込み、肉は脂身を取り分けて、表面を炙り、野菜とともに煮込む。陳達が桶の中で掻き回しているのが、肝の臓と脳だ。あれは肉の煮こみの中に、香料とともに入れる。三つ目の釜では、まず骨を煮る。充分に煮つめたあとに、脂身と糯米を入れ、煮る。この三つが、小華山料理だ』」

    <中略>

    「骨を煮出しした汁の味が米の中に溶けこみ、それを脂身の脂がやわらく覆っている。贅沢な味だ。しかも、どこかに優しさがある。言われるまでもなく、噛みしめた。口の中で味は微妙に変化をし、甘さが滲み出してくる。」


    ちょっと女性にはきついかな…
    また、別の表現がある巻でご紹介します。

  • 雷横が死んじゃったよぅぅ

    宋江様が武松とかと山にこもってて
    追手を打ち払う際に身代わりに・・・・・

    むん・・・どんどん英傑がいなくなっていく・・・
    その分増えるけどさ。

    あ、しかも!
    阮小五までやられちゃったよーーー
    これから軍師として華麗に活躍するはずが・・・

    時遷も馬桂の付き人にやられた。

    激しい攻防戦なり。

  • 追い詰められた宋江が助け出され、雷横が死ぬ。少華山の戦いでは、軍師に育ちつつあった阮小伍が死ぬ。

  • 第7巻である。
    前半部分の宋江を包囲した官軍と宋江一行の攻防、特に陶宗旺の石垣を利用した策に感心。
    しかし、脱出行での雷横の死はもったいない。
    次の、小華山と偽義賊了義山との攻防で阮小五の死は更に痛い、今後を期待していける人物と思われたので!
    祝家荘との戦い、雄州官軍との係わり、馬桂の今後と気になる展開が待っている。

  • 宋江がムカつく

  • 生き様のみならず死に様までもが見事。関勝と宣賛のエピが好きだ。とても好きだ。

  • 宋江とその従者である武松、李木、欧鵬、陶宋旺は大原府山中に追い込まれ二万もの官軍から包囲される。しかし、李木が切り出した石を陶宋旺が仕掛けを施して積上げ登ってくる追っ手を一気に殲滅させた。直後に雷王、朱仝、淋沖が相次いで救援に駆けつけ窮地を脱する。一難を逃れた一行も、梁山泊までの戻り道を官軍に追われる。雷王がおとりとなり官軍をひきつけ、最後には官軍に一人で立ち向かい戦死する。宋江の一行は何とか梁山泊にたどり着き、初めて梁山泊入りを果す。<br /><br />小華山近辺では青連寺が潜天行道を掲げた偽装の山塞を築く。史進は、挑発と知りながらも志を守ることを選んだ。これを殲滅したあと小華山を放棄し、犠牲を出しながらも梁山泊入りを果す。一方、魯達は官軍将軍である関勝と接触を試みる。関勝は国のあり方に疑問をもちつつも、軍人としての一線を越えることを踏みとどまった。<br /><br />青連寺は、梁山泊と他の山塞の真ん中あたりに密かに1万の荘軍を準備しつつあった。間者であった時撰とその部下である石勇は、この情報を梁山泊に報告し、呉用は全面衝突を覚悟し準備を始めた。時撰は、楊志暗殺の犯人が馬桂であることを突き止める。馬桂を追い詰め殺害しようとしたそのとき、何者かに後ろから突かれ命を絶つ。<br /><br />新たな登場人物<br />宣賛:関勝の相談相手、顔に大きな傷がある<br />金半連: 魯達によって助けられる<br />一丈青:荘の3家のうちの一家の女性騎士 祝家の三男と婚約している

  • 魯智深がやっぱダントツですな!
    王進先生も相変わらずお素敵ですな!

    誰か続き貸してください。

  • 青蓮寺は宋江一行が潜む山中に一斉攻撃を仕掛ける。一気に形勢が動く本巻。官軍との闘いは、いよいよ新しい段階に突入した。

  • 梁山泊に大きな戦がせまっている。あぁまただれか散っていくのだと思うと、読む前からつらい。この巻は李逵ちゃん登場せず、ちょっとさみしい。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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