本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463538

感想・レビュー・書評

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  • エッセイの達人だと思う。本当に面白い。小学生の時にニョッ記を図書室でみつけ、「何だこの名前!!!!」と思い読んだら面白かった。18歳になり本屋にふらっと立ち寄った時に、穂村弘のこの作品が目に入った。懐かしい!!と思い買ったがやはり面白かった。ほかの作品も見てみたい。

  • 穂村さん初読。
    分かる分かると共感でき、高尚な笑い(?)も私にはバチッとハマりハハッと声に出して笑ってしまう話も多く、とても面白かったです。短いエッセイがたくさんの形式で読みやすかったです。


  • だめだなあ。穂村さんは。
    歌人穂村弘のエッセイみたいなもの。
    でもこれって私の日記でもあるのかな、なんて。

  • おもしろい!抱腹絶倒というよりは、ニヤリと笑いが持続する名エッセイでした。
    みなさん、歌人といえばどんなイメージですか?私のイメージは、もの静か、凛としている、厳かで思慮深い…という(ありきたりかな)ものですが、それらは全て裏切られます!もう、穂村さん、はちゃめちゃです。
    別にすべての歌人がこんな滅茶苦茶な人ばかりじゃないでしょうが、穂村さんはちがう!
    自意識が強すぎて身のこなしがギクシャクしている。
    エスプレッソが苦くて飲めない(けど好き)。
    主食は菓子パン。
    初対面の人に「オーラがない」といわれてしまう。
    10年間ジムに通って一人も知り合いができない。

    …でもちがうんだ、これは本当の自分じゃないんだ。そう、今はまだ本番前のリハーサルなんだ!!
    いつか本番が始まる。そうしたら物凄い鮮やかな色を塗ってやる。塗って塗って塗りまくる。

    穂村さんの言動は、はっきりいって痛い。切ない。孤独だ。でも待てよ、誰しもこのような違和感を抱きつつ日常をやり過ごしていないか。そう気づくと、忽ち背筋に悪寒が走るんです。他人事とは思えないんです。

  • 初ほむらさん。
    「エスプレッソ」から穂村ワールドに呑み込まれ、
    まったく興味の無かった短歌関係の著書まで行ってしまった。

  • 私にとってのはじめての穂村さん。
    穂村さんの事は、とあるブロガーさんによく出てくることから知った。
    彼女は穂村さんの事をほむほむと愛称で呼んでる。

    ほむほむ。

    さぞかわいいおじさんなんだろうと思いながら読み進めるが、
    女の子が好きなちょっと暗そうなちょっと気持ち悪いおじさんじゃん…。
    でも、時たま電車の中でも堪えられないくらいニヤリとしてしまうお話。

    読み終わる頃にはもう、
    ほむほむの虜なのであります。

  • 表紙を見た瞬間、前読んだかも、と思ったけど、借りただけだったみたい。エッセイ集。相変わらず面白い。解説が三浦しをんで感動。こんなにおどおどして、自意識過剰なのに、なんだかんだでほむほむは結婚しちゃうんだもんな。それだけ素敵な人ってことだろう。40過ぎて初婚なんだもんな。

  • うまく言えませんが、不思議なおかしさがいっぱいのエッセイ集です。
    穂村さんの感覚は光っているというかずれている(失礼)というか、とても面白い。笑いをこらえながら読みました。

    「あだ名」あだ名のないさびしさと自身のなさと恥ずかしさと守られてない怖ろしさ、気持ちはわかるけどエッセイは可笑しい。
    「あたまたち」あたまの中身が流れ出す怖さと滑稽さ。
    「ツナ夫」私もナッツ類大好きなんです。あーでもここまで楽しんで食べているとは!ツナ夫の堂々っぷりと穂村さんのこそこそ具合に花丸でしょうか。
    「陰を濃くする」私もその瞬間、涙を流して笑うだろう(^ , ^)中学生ですか?

    「愛の暴走族」より引用。
    私は彼女たちの話を聞きながら、元恋人たちは成仏できない幽霊のようだと思う。
    (中略)恋愛の極限状態になると、追いつめられた人間は実に不思議な行動に出るものらしい。そして穂村さんはいう。私自身も暴走したことがあると……。
    あー怖い、と思いながらなぜか可笑しい。

    「ファンレター」「読書家ランキング」「止まっている」「知らないこと」「母の漢字変換」etc. お気に入りがたくさんです。

    穂村さん、繊細で臆病でヘンなところがあったりもしますけど、なんて心が柔らいのでしょう。へたれだけど素敵です。
    そして世界への違和感の感じ方がおかしみと混ぜ合わされて…、これが穂村ワールドなのでしょうか?

  • 共感できる

  • 男性のエッセイもの
    周りの人の話は面白い
    ご自身の話は、
    自意識過剰で、思い切りがないのに、そんな自分を赤裸々に見せてしまう大胆さはどこからくるのか、ちょっと、イタい感じもするところに、男性陣はそんな気持ちなることあるよね、と共感するのだろうか

    星野源さんのエッセイに通ずるところもあるなと思った

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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