左岸 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 163
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467956

感想・レビュー・書評

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  • 右岸からの左岸。
    段々と面白くて引き込まれている。
    下巻が楽しみ。

  • 大好きな兄惣一郎の死後、茉莉は祖父江九とは別の天真爛漫な人生を歩んできた。右岸とたまにクロスするところが、九と茉莉それぞれの想いを確かめることができて面白い✨ 下巻も大いに期待できます。

  • 読み終わった後、自分自身を含め、身近な人の人生と死について、ふと思う瞬間が増えました。

  • 少女から50代手前くらいまでの女の一代記。
    文庫ではなくハードカバーで読みました。
    最初の200ページ位が読んでて何となくイライラすると言うか、主人公の茉莉に全く共感も何もできず若干しんどかったです。恋愛体質な女によくありがちなクズ男を引き寄せる力というか…。
    序盤にたくさん出てくる「チョウゼンとする」というのが、ただ社会不適合であることを肯定してるだけな気がしました。
    ここまで読んだから〜と思って最後まで読みましたが、好みの問題でしょうが自分には合わなかったかなぁ。

  • 仲の良い両親と、ふたつ上の兄・惣一郎、幼なじみの少年・九に囲まれ、福岡で育った茉莉。しかし惣一郎の死をきっかけに、幸せな子供時代は終りを告げる。兄の面影を胸に、茉莉は17歳で駆け落ちし、東京へ向う。男たちとの出会いと別れ、九との再会を経てめぐりあったのは、このうえない幸福と、想像もつかないかなしみだった―。辻仁成と組んで放つ、愛を求めて流れゆく男女の物語。

  • 2019年1月16日購入。

  • 上巻のみ登録
    「江國香織と辻仁成の奏でる二重奏ふたたび」

    ある女性の半生を追った一冊。兄を失った幼少期、家出して上京、うまくいかない恋愛…
    正直なところ、考え方も行動パターンも自分とは合わず、あまりしっくり来ませんでした。
    予備知識無しで読みましたが、こちらは江國さんが書かれた主人公の女性目線からの作品ですが
    辻仁成氏が書かれた、男性バージョンもあるそうで。そちらも読んだら少しは近く感じるのかな~。

  • 福岡の言葉がとても良い。

  • 感想は下へ。

  • 「うったうったうー」
    茉莉は4人家族、大学教授の父と園芸と緑色のすきな母、
    優しく大人びた兄惣一郎、そして兄にくっついている茉莉。
    隣に住んでいる祖父江九と3人でいつっも一緒にいる。

    いつまでも続くかのような日常はある日終わってしまう
    惣一郎が小学校の裏庭で自殺したのだ、首つりだった。

    みんな遠くへ行く、そして時間は過ぎていく。
    母はイギリスへ、茉莉は東京へ、九も姿を消した、
    茉莉には惣一郎の声が聞こえる。

    恋愛を繰り返し茉莉は進んでいく、
    そして娘のさきが生まれる。

    進む時間と不幸を越えて、茉莉とさきはフランスへ。


    不幸や悲しみの起きるタイミングがいかにも小説というかんじで、だけどやっぱり惹きつけられる。
    幼少期の茉莉と周りや家庭の様子がとてもすき。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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