- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467956
感想・レビュー・書評
-
2016.9
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うわぁー!!!気になるーわぁーーー!!!!
先が気になるぅー。
内容は暗いはずなんだけど、兄が自殺したり、旦那と死別したり、とにかく不幸に見舞われる主人公。
だが、ほんのちいさなことにも幸せを感じ現実に悲観しながらも、心の中に住む兄の影とともにちいさなことや思い込みを楽しみながら生きていくマリの姿は、なんだか不幸なのにほんわか暖かい、イジメられたり、お母さんが出て行ったり、騙されたりするのに、なんだか暖かな様子で進むこの内容と雰囲気の矛盾にどんどん引き込まれる一冊。次は下巻!!!!そして、右岸に続く!!! -
江國さんが書く博多弁が新鮮でキュート。文章も常に根底に寂しさや哀しみを感じられそれでいて柔らかくその場の空気や匂いが感じられ読みやすく美しい。個人的に流され系のヒロインは苦手なのですが、茉莉の身の上には「ちょっ!」と突っ込みたくなるような、想像の斜め上のことが起こるし江國さんの柔らかな文章と不思議な雰囲気を持つ茉莉のキャラが嵌っているので先が気になりさくさくと読めた。
挙動不審の九ちゃんに何が起こったのか、惣一郎は本当に霊的な存在なのか……この勢いのまま下巻に突入します。 -
うーん、九が奇想天外だったな。そしてお兄ちゃんの死の謎をつきつめたい。
-
相変わらず不思議な文章の魅力がある人です。でもなんだかおどろおどろしいものを感じてしまいます。そういうものこそ美しいのかもしれないけれど。
-
「冷静と情熱の間」には遠く及ばない。
やっぱりあれを超えるのは無理か・・・。
一応、下巻に期待するけども、そもそも茉莉が好きになれない。 -
主人公に対する好き嫌いはあるかもしれないけど、切なさやジワリとした温かさが相変わらず心地よく。一気読みしました。
-
大興奮の右岸に引き続きどんどん読みましたが。
こちらは、人生自体は波乱万丈だけど、なんていうか、そんなに「ドラマチック」感はなく、淡々とのんいりとお話が進んでいる感じだったなぁ。
右岸で受けたほどの衝撃はなかった。
この物語は、2つ合わさっていることで、全体として非常に良いものになっていると思うけれど、左記にどちらかを読んでしまうと、もうもう一つの方は「初めて」読むということを体験できない、という意味では、正当な評価はできないし、こちらから読んだ人がどう思うかは分からないけれどね。
コチラだけを読むと、多少、ありがちな小説、感があるのではないか?という勝手な懸念はあります(笑)。
まぁ、なんだかんだ、世界観には引き込まれ、完全に、(やらなきゃならないことたくさんあるの無視して現実逃避して)また一気に読破したわけですけど。 -
大切な人がいつも心の中にいれば、どこにいても生き延びられるんじゃないか。人は、そばにいない人に支えられることが往々にしてあるのだから。記憶のある頃から、成長し、恋に落ち、いくつもの別れと出逢いを経験し、子どもを授かり、夫と死別し、幼馴染みと再会し、今後どうなってゆくのだろう。人生に、幸福とかなしみとでは、どちらが多いのだろう。