左岸 上 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467956

感想・レビュー・書評

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  • 江國香織が再度辻仁成と組んで書き上げた長編ロマンス。

    冷静と情熱の間の時には対の本の存在を感じさせず、一冊で簡潔、完璧な本のように思えたが、今回の作品では所々もう一冊を追わないと分からないところや想像せざるを得ない箇所があり悶々とした。
    別の本なのだから、対の本はただより楽しむ為に、くらいの気持ちで読みたかったのに…

    話の内容的には、ひとりの恋多き女性の人生を描いたもの。
    スパンが長く、「人生」なのだが、そこのところは神様のボートに似ている気もする。

  • 『冷静と情熱のあいだ』のコンビに期待しすぎた。
    私の好きな江國ワールドでもなかった。

  • 江國っぽい感じ

  • 前半は江国香織らしくない感じだけど
    フランスに行ったあたりからいつも通りの雰囲気になる

    ただ、ちょっと違和感があるかな

  • 最初は江國さんにしては珍しい平坦な物語かと思った。でも、下を読んでいくと、そんなことなかった。所々書かれているフレーズが、わたしを勇気づける。

    "遠くへ行くんだ、茉莉。もっと遠くへ。"

  • 左と右でついになってて、
    しかも江國さんと辻さんなんて面白いコラボだと思い読む!

    う~ん、江國さんらしく、
    女性の微妙な心の動きというか、
    なんとなくのこの世界観というか空気感が楽しい。
    個人的に長編のイメージが無いので、
    その新鮮さも手伝い読み進む。

    色々な伏線があるので、
    下巻、右岸に期待><

  • 茉莉という主人公について、ひたすらに書かれている長編。兄や始が死んだりそんなに不幸ばかり起こるわけないじゃんと思いつつ、完全に茉莉に感情移入して、振り回される。早く下巻が、読みたい。

  • 辻さんの右岸と対をなす物語、上巻。

    感想は下巻を読んでから。

  • 右岸の上下巻を読んだあとの左岸上巻。
    冷静と情熱のあいだもそうだったけど、ここで右岸に戻りたくなる。
    そして、フランスに行きたくなる。
    そして、今回は冷静と情熱のあいだを読みたくなった。

  • 江國さんの作品が好きな理由の一つに、一見淡々とした日常の中にある人々の心の揺れとか、波風がなさそうな生活の奥に隠されてる人間のダークサイドとか秘め事とかが美しい言葉で表現されてる点がある。

    その点で、この作品は駆け足で時代を駆け上がったり戻ったり、いまいち主人公の魅力も伝わってこないし、私の好きな江國作品らしさは感じられなかったかな。なにしろ長く、ストーリーはめまぐるしいのに深みが感じられず。

    下は斜め読みで終えてしまうかも。右岸を読むかは要検討。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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