- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087468892
感想・レビュー・書評
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連作短編集。
都会の生活に疲れ、子どもの頃にほんの少しだけ過ごした商店街の「ヘアーサロン由井」に引っ越ししてきた美容師の明里。
「思い出の時 修理します」という看板の時計店を営む青年と知り合い、今は寂れてしまった商店街で起こる不思議な事件を解決していく。
心癒す系、ややオカルト風味。
前半は謎の解決、物語が進むにつれ明里や時計屋さんの過去が明らかになっていくという定番の作り。
退屈だった。
ビブリア古書堂の影響か、この手の本が多くなったが、ある程度の毒がないとつまらないと思う。 -
『昔』から逃げ出してきて住み着いた先は
楽しいけれど、来てはいけない場所。
そこはもう、楽しい思い出が『思い出』になってしまった場所。
ほとんどが閑古鳥の商店街の一角を借りて過ごす主人公は
過去を捨てたのか逃げてきたのか、その間なのか微妙な人物。
その斜めの時計屋さんは、商店街の唯一といっていい若い人。
そして守銭奴(?)の大学生。
思い出のとき、という題名そのまま、人々の『思い出』が
わんさかと出てきます。
人間過去があるからこそ今の自分がいますが
そこに延々囚われているのも問題あり。
かと言って、そんなに簡単に抜け出せるものではないのが
厄介な所。
そんな思い出に携わりつつ、時計屋さんとの距離を縮めつつ
自分の過去を清算しつつ…。
ほんわりとした感じはするのですが、何かこう…人、という感じが。
しかしそれよりも何よりも、じゃらじゃら大学生は
もしかして、とかいう落ちですか?
それとも本当に、あそこと『お友達』なだけですか??
すごく気になります…。 -
あったかくて優しい物語なんだけど
単調でそこまで面白くなかったかも -
期待はずれだった。最近人気のよう&短編連作がすき&商店街もの、ということで期待しすぎたのかな。大人向け少女漫画、というかんじがする。
ただ、唯一「虹色の忘れ物」だけは面白かった。
2013.09.03 -
ほんわかなお話でした。
時計屋さん素敵だったなぁw -
「おもいでの時 修理します」
田舎のさびれた商店街でおこる、ファンタジックなハートフルストーリー。
ちょこっと泣いて、ふわっと心が温かくなって。
淡い恋の行方も気になったりして。
ちょっと疲れたときに読むといい一冊かも。 -
大人のファンタジー。ゆっくり、優しく、時にほろ苦く。