- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087471243
感想・レビュー・書評
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ワタシが高校生の時に模試に出題されました。邪な気持ちで何度も読みました。結果はそれはもう。ワタシ自身にそういう気質があるので色眼鏡で見てたらごめんなさい。
どの少年の雰囲気も繊細で、美しく描かれていると感じました。肌が白くて、髪の毛がサラサラで、下まつげが長くて…というような美少年をイメージしてしまいます。
一日休みの時に、ゆっくり時間をかけて読みたい本です。 -
うつくしくあわい。
透明な切なさ、苦さ、やさしさ。
「夏緑陰」
「栗樹―カスタネチア―」
が特に好み。 -
泣ける本。
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文体と表紙が合ってて良い
癒やされる本
なんどもよみたいな -
抜粋
窓に光る雨垂れは硝子の中から沸いてくるように見えた。
日本語の美しさ。
心情の描写が丁寧で心が震えるよう。
文字数少ない短編でこんなにも心が切なくなって涙が込み上げる話を書ける長野まゆみさんは本当に素敵だ。
長野さんの言葉、それはまるで鉱物のようだと時々思う。
無骨な漢字の殻の中に秘める奇跡の煌めき。
長野さんの手によって研磨された言葉を読愉しみ。 -
長野まゆみさんを知るきっかけとなった栗樹を含んだ短編集。
とても鮮やかなお話達でした。
夏緑陰を読んだ時の衝撃を忘れられません。
ギラギラとした太陽や陽炎に映える緑の木々を揺らす暑い空気が本当に目の前に存在するのではないかと思えるほどの繊細な描写、とても気に入りました。
冬であっても夏の空気をしっかりと味わえるお話。
レモンのヨーグルトや苹果ジュース美味しそう。
細かな、悪く言ってしまえばくどくどとした描写が苦手な人には絶対お勧めしません。
時間のある時にゆっくりと、一文字一文字読んで欲しい。 -
表題作にもなっている「鳩の栖」が素晴らしい。
硬質な文章の中に漂う柔らかい空気感がたまらなく好き。 -
せ…切ない!!><
浮かんでくる情景がすごくきれい!