鳩の栖 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2229
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471243

感想・レビュー・書評

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  • 透明で繊細、という印象。中学生というあ不安定な時期の少年が描かれた短篇集。少し同性愛描写らしきものあり。個人的には全体を通して好きな空気が漂っていました。

  • 前回読んだ作品に比べほわっとした雰囲気の文体では無く、もう少し精緻な感じの表現になっている。
    作品そのものは青春のはかなげな部分に焦点があてられているようで、匂いのない、静かな、感情を奥底に秘めたきれいな構成になっていて、さらりと読めます。

  • 短編集
    これがテストに出たときはびびった

    気に入った話とそうじゃない話があるけど
    ちょっといつもの長野さんぽくない話がちらほら
    重度の中耳炎で苦しみながら読んだせいかしら

  • 短編集。
    長野まゆみの集大成、です。これは。

    ななななんとこの「鳩の栖 」、夏休みの課題テキストに収録されていて、
    一部の長野仲間と大いに盛り上がったのは良い思い出。

  • ミクシィのお友だちのお嬢さんが模試で収録作を読んでとても気持ちに残るものがあった、というお話を読み、興味をそそられて私も読んでみました。発表されたのは今から15年程前で、だからそんなに昔というわけでもないのだけど、とても古風なタッチでピュアな少年たちの屈託が描かれ、まるで吉屋信子の少女小説少年版みたい。綺麗に澄んだBL、とも思ってしまったんだけど、これは読む人によって感じ方が違うんだろうな。表題作が一番好きでした。自分の引っ込み思案を悲しく思う転校生の目から見たクラスの中心としてその闊達さが人気である少年。でも彼が身体が弱くて、その自宅には水琴窟という庭先に水を撒くと美しい音が鳴るという仕掛けが・・。雨の音、穏やかに語られる少年たちの言葉、そして水琴窟の響き、などとても心地よい音が読み終わった後も残っていてそこもよかった。

  • 短編集。
    紺シリーズ「紺碧」「紺一点」収録。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-37.html

  • 長野まゆみさんの作品の中でも一等好きな作品です。ふとした時に読み返しては、あの世界に浸ってます。なんとなく、ひんやりとした空気。

  • しっとりとした話。

  • ちょいと切ない短編集。
    他の作品よりもややBLっぽさが濃いので、いちだんと人を選ぶ気がします。

  • 全体的に切なさが漂う短編集ですが、読後はなんだか心が洗われたような気分になりました。
    古物市に馴染みもあってか「栗樹−−カスタネア」がお気に入りです。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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