鳩の栖 (集英社文庫)

著者 : 長野まゆみ

• 集英社 (2000年11月17日発売)

感想・レビュー・書評

[korpokkurさんの感想 · 2011年8月20日]

短編集なのでさくさく読めました。
一作品一作品、切なかったり胸がきゅっとしたり…少年達の恋情と友情の狭間な雰囲気がとても大好きです。

[赤椿さんの感想 · 2011年7月26日]

もう一度、行きたかった。今、ほんとうにそう思ってるよ。



男の子の親友2人組って、女の子の親友2人組より相手のことをよくわかってて、
一緒に無茶したり、バカやったりできるから
ほんとうに羨ましい。
何かあったのか？って聞くくせに、
相手の返事を言葉じゃなくて表情でわかってたりする。

そんな、唯一無二の存在を得られるのは、
女の子より男の子の方が多い気がする…。
野球のピッチャーとキャッチャーみたいな。


長野まゆみさんの本は、癖があるけど好きで、忘れられない。
名前の付け方が好き。
カタカナを漢字にするとこ。
句読点の付け方。
古風なんだけど、現代っぽい感じとか。
やめられないのは、こういうのが好きだから。

[ハルノさんの感想 · 2011年7月11日]

中学のころ模試で表題作の読解が出題され、物語をちゃんと読みたくて帰りにこの本を買って帰りました。雰囲気が好きです。

[konnokさんの感想 · 2011年7月9日]

長野まゆみは独特の雰囲気を持った作家で、童話的な世界で無機的な美少年たちが主人公の作品集があります。知り合いで気に入っている人はたくさんいるのですが、実は私はそれらの小説はよくわかりません。しかし、この「鳩の栖（すみか）」は普通の小説で綺麗な世界が展開されます。この小説が気に入ったら、「螺子式少年」や「三日月少年漂流記」「白昼堂々」なども読んでみるとその世界にはまるかも。

[ジジさんの感想 · 2011年7月8日]

儚く透明な少年たちが切なくて、思わず泣きそうになる短編集。

大人になる前の不安定な時に経験する別れを彼らはどう受け止めて成長していくのだろう。

一番ぐっときたのは『栗樹』
”もう一度いきたかった　。今、ほんとうにそう思っているよ”

[oさんの感想 · 2011年5月13日]

栗樹が一番印象的かもしれない。

[遊月さんの感想 · 2011年5月12日]

表題作「鳩の栖」は、少年たちの友情がぐっと胸に迫る大好きな作品です。読む度に、かなしいけれど優しい気持ちになれます。
これを読んで以来、水琴窟の音を聞いてみたい…！　と、心底願っているのですが、なかなか出会えません（京都の妙心寺にもあるのだとか）。

[U33さんの感想 · 2011年3月27日]

さらさらとして涼しい作品。すき。

あとがきにあった徽宗の「桃鳩図」、わたしの世界史の資料集にもありました。なるほど可愛らしい。

[しおこさんの感想 · 2011年3月11日]

水琴窟の話がすきです。あの音を聴いてみたい。

[solala06さんの感想 · 2011年2月19日]

最後の2つが好きですが…お前ら結局なんなんだ…

著者プロフィール

長野まゆみ（ながの・まゆみ）東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」