- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087472684
感想・レビュー・書評
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きららという雑誌に紹介されていて購入した。表紙の斬新さもさることながら内容の過激さも私には衝撃であった。破滅的な内容で身体を壊しそうだなと思った。世界観は表現するのは難しいかもしれないが映画化希望!
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主人公の芝居に対する情熱が、それ(演技)を好きな人間にはありきたりな感じがした。イマイチ主人公の思いが伝わってこないため、その破天荒な行動に納得がいかない上に、少し嫌悪感を抱いた。
この作品を読んで何を感じろというのか…分からない。 -
コレは面白かった。リアルに。
いやまぁいつもの如くエロいっちゃぁエロいんだけど、主人公の演劇に対する猛烈な執着がゴリッと書かれてて、本気で応援したくなった。
まぁ思い出と言えばアレですよ。
棚差しになってたのを背表紙だけ見てレジに持って行ったら、表紙があんなで俺も店員もびっくりして、目が合っちゃった時の気まずさですよ。 -
情の在り処。その成功に流す涙の意味。
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王寺ミチルは、劇団カイロプラクティックを主宰する演出家であると同時に、舞台上で熱狂的なファンを持つ、永遠の少年でもあった。女であるが故に、理想的な少年として、性別を超えた美貌を持つミチル。ミチルは淫蕩な女たらしとして何人もの女の肌を渡り歩く――「舞台」ただそれだけのために。
表紙からしてかなりの曲者なのは、一瞬で理解できるでしょう。その通り。この小説はかなり強烈な味わいを持った小説なのです。何より印象的なのは、主人公のミチル。女でありながら永遠の少年。淫蕩な同性愛者。女たらし、そして劇団に命を捧げる求道者でもあります。彼女の存在は、時に猥褻で、時に美しく、痛々しい。それがまた、この小説に鮮やかな彩りを与えているのです。
正直、このタイプの主人公は設定だけを見ると嫌いな部類です。個人的に。けれど読み終わって、どうしても嫌いになりきれない自分がいる。それはミチルが、最後の最後まであまりにも必死だからかもしれません。読んでいて痛々しくなる程、己の身を削り、捧げ、救いはない。このひりつくようなドライブ感は、他の本では中々味わえないものでしょう。
この本は、きっと人を選びます。けれど、読んだ人間の心に何がしかの爪痕を残す本です。興味のある方は、是非ご一読をおすすめします。 -
メル友だったHが教えてくれた本。
なかなか息苦しさを感じる内容でした。
主人公がエキセントリックだったからかなぁ。 -
<b> 何もいらない、芝居だけでいい。たった今ここで死んでもいい。</b><br>
(P.169) -
主人公カッコイイ!!
実際にいたら惚れると思う。。。 -
良くも悪くも、一番彼女「らしい」小説だと思う。好きだとか良いっていう話って話ではなく。
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中山可穂処女作。今まで読んだ彼女の話のエッセンスが全てつまっていました。