猫背の王子 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472684

感想・レビュー・書評

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  • 2007/1/10

  • 創造する人はいつも何かを失いながら生きている。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「何かを失いながら」
      そう、何かを得るには何かを失う。悲しいけど真実ですね。。。
      「何かを失いながら」
      そう、何かを得るには何かを失う。悲しいけど真実ですね。。。
      2014/03/04
  • 2009.04.18. 再読
    ときどき、ミチルさんに無性に会いたくなる。

    2009.10.21. 再読
    舞台を見たので、演劇つながりで。

  • 劇団カイロ主宰者で役者で同性愛者のミチルの物語。彼女は仲間を失い、憧れていた年上の女性の信頼を失い、劇団を失い、それでも生きていく。

  • この続編である『天使の背骨』を先に読んでから読んだのだけれど、十分に楽しめた。女たらしで、芝居に魂を売っている激情家のミチルが、自分が主催する劇団の存続のために苦悩する物語。ミチルが男だったら鼻につくのだろうけれど、女性である、というところが物語をより甘く退廃的にしていると思う。中山可穂のエッセンスがたっぷりつまった初期作品。

  • 妹にかしてる。。。

  • ビアン物。個人的に演劇ネタはおいしい。姫野君のその後がとても気になる。

  • 古本屋で衝動買い。中山可穂は好きです。この人の性の表現も抑揚がきいて上品で良い。女性同士でも大丈夫な方へ、演劇が好きな方へ。

  • 彼女の作品は既に「マラケシュ心中」を読んでいたので、この処女作を読む前には心の準備はできていた。何といってもレズビアン小説である。偏見は無いが知らない世界だし、これまではそれをテーマにした小説を読もうとも思わなかったし。適切な例えでは無いと思うが、「マラケシュ心中」はビートルズで言えば「サージェント・ペパーズ」を何の情報も先入観も無しで聴いたようなものだった。そしてそれを気に入ったので、じゃぁ1stアルバムから聴いてみよう…ということだ。「マラケシュ心中」はかなり重かったが、どことなく洗練された完成品という雰囲気だった。しかし、このデビュー作は違う。まさに1stアルバム。荒々しいラフな魅力が全開である。ほぼ一日で読みきってしまった。レズビアンのセックス描写も激しくエロティックであるが、不思議とドロドロとした感じにならない(僕は、だ)。そういった面も含めて、芝居に命をかけるミチルが生き生きと描かれており、読み終わった後は爽やかな感想さえ持ってしまった程である。

  • 処女作です。ビアンでなくとも同性に恋愛をする人は数多く存在します。そんな人たちにモテる主人公ミチルの凸凹な道のお話。正にミチルは中山可穂氏が描いて行く上での原点と言える存在でしょう。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。著書多数。

「2022年 『感情教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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