白昼堂々 (凜一シリーズ) (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1824
感想 : 183
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473827

感想・レビュー・書評

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  • 透明な文章。

    というのが一番初めに思いました。
    高校時代の夏に読んで、その後何度も読み返す作品となりました。

  • 言葉がとても綺麗。
    人生唯一の恋愛小説だが
    BL要素がなければなァ…と切実に思う(のは間違いなのだと判ってはいるが)

    凜一シリーズ以外は読もうとは思わないのは
    従姉が好きだったから。

    【透き通った眸の色の涼やかさに
     ただ愛を感じただけだ
     誰でもなく 深い陰影に縁取られたその双眸が
     愛を呼んだんだ】

  • 大好きな長野まゆみ先生のなかでもお気に入りのシリーズの第一作。
    主人公凛一の恋を描いた作品。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    1976年初冬。
    由緒ある華道家元の若き跡継ぎである原岡凛一は、
    従姉・省子の男ともだちだったアメリカンフットボール部のエース氷川享介と出逢う。
    その邂逅が、やがて二人の運命を変えていくことに…。
    冬から春、やがて夏へと移ろう季節の中で、彼等の思いはどこへ向かうのか。
    凛一の希みは叶えられるのか。
    少年たちの切ない恋を描く好評シリーズ第一弾。

    ++++++++++++++

  • このひとが書く物語の世界って、すごく独特なのだけど、それが緻密に書かれてあるから読みやすいな。ちょっとした人間のあやふやなところが匂い立つ文章で書かれていて、どきりとしてしまう。
    凜一はどうしても華奢で、ちょっと弱めのイメージになってしまうのだけど、普通のあの年頃の男の子なんだろうなあ。ちょっとずるくて、そんなずるい自分を認めている。ああ、もえるな!
    このひとのこういう作風のときに出てくる、俗にいう受けのひとの性格がわりとすきかもしれない。なんだろう、あなたに抱かれたいんです、とか容赦なく言葉を続けるところとか。受けの欲求がわかりやすくてすきだ。
    あと、最初読みはじめたときに思った通り、やっぱり千尋兄さんがすきになりました。茶化しているのか真面目なのかわからないけど。腹の底ではさびしさをまるっと抱えているひとがすきだ。

    (226P)

  • 2009/06/01

  • 長野まゆみさんの小説は今までファンタジー?SF?系しか読んだことがありませんでした。
    この「白昼堂々」を始めとするシリーズは少年同士の友情か恋愛かあやふやなつながりを綴ったお話で、長野さんの少し寂しげな落ち着いた、でもそわそわさせるような文体が沁みるように読めました。
    同姓愛、と書くとひいちゃう人もいるかも知れませんが、このお話は文体のお陰で、嫉妬心すら凄く綺麗なものにみえてきます。
    読み心地がさらっとしすぎているので、シリーズ全部一気読みしたいです。

  • 凛一いいいいい

    相変わらず日本語が綺麗

  • 初めて読んだ長野作品です。世界観にハマりました!
    凛一可愛い。

  • 好みど真ん中。凛一何人とキスしてんだこのやろう…

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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